かなり外国人だけでなく、日本人の患者も少ないという印象の3月22日金曜日。診療終了後に数えてみたら、それでも僕が診た外国人だけで10人。小児科を併せると16人。最近・・・というかこの1年ぐらい、新型コロナが落ち着き始めてから、小児科における外国人患者の数が目立って増えている。一時は4月以降、小児科の診療を大幅に減らそうかという案もあったが、とてもできないとあきらめた。受け皿になる医療機関が周りにないからだ。
カンボジア人男性61歳、インドシナ難民の一世。カンボジアと日本を行き来して仕事をしているらしい。3か月に一回の来院。
中国人女性33歳、「胃が痛い」と来院。母親の薬をもらって内服したそうで、「そういうことはいけないんですよね」と聞かれたので「そう、他人の薬をもらって内服するのはやめましょう」と答えた。いやだけど、必要があれば内視鏡検査をしてほしいと言う。どこが具合悪いのか、触ってみてと訊ねると、臍の周りを指さす。痛いのではなく、食後におなかがはって気持ち悪くなるとのこと。触った部位は胃ではなく、小腸や大腸と話し、食後にガスが発生して、そのガスが上にあがって胃が気持ち悪くなるのだろうと説明した。内視鏡検査は必要なし、それでもどうしてもしてほしいなら考えると話すと・・・笑いながら「いやです」と答えてくれた。まずはジメチコンを2週間処方して様子を見ることにした。
ナイジェリア人男性53歳、高血圧で受診中。1か月前に2か月分処方しているのになぜ?と思っていたら、来週ナイジェリアに一時帰国するからやってきたと話す。1か月分の追加処方を行い、処方箋に「一時帰国のため」と書いておいた。このように書いておかないと審査で査定されることがあるので。
フィリピン人女性91歳、ニューヨークの親戚を訪ねて一人で往復してきたと聞いて驚いた。おみやげの赤ワインをいただいた。枯れ枝のような彼女のどこにそんなバイタリティがあるのかと思ってしまう。
2024年03月23日
2024年3月23日土曜
posted by AMDA IMIC at 11:19
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