• もっと見る

2024年03月22日

2024年3月22日金曜

 ドミニカ人男性52歳、不眠症にて受診。いろいろと悩みがあるらしい。精神安定剤を処方しようかと迷ったが、希望通り、睡眠導入剤を処方した。
 ペルー人男性48歳、格闘技に出場するための検診に来院。以前は湘南地域に住んでいて、遠方わざわざ僕のクリニックまで1時間ぐらいかけてやってきたことがある。今回、記載のために現住所を訊ねたら、大和市内に転居してきたとの答えで驚いた。
 ガーナ人男性66歳、寒い風が吹く中、やってきて・・・手を触ったら飛び上がるほど冷たい。血圧もいつもより上昇気味。アフリカ人にとっては寒すぎるよと一言。北海道生まれ育ちの僕でも寒いと感じるのだから無理はない。
 韓国人女性66歳、いつもの高血圧の治療で来院。このところ、血圧も落ち着いていてほっとしている。
 午後になってフィリピン人女性42歳の小手術。左の前腕の皮下に米粒より少し小さめの硬いしこりがあってやってきたのが一か月前。痛みがあるという。触診して石灰化上皮腫と診断した。そのまま放置しても悪性腫瘍に変化するなどということはないと説明したのだが・・・摘出して欲しいと1週間ほど前に連絡があった。正直、あまりやりたくはない手術、理由はしこりが小さいと局所麻酔を施行すると、外から触れにくくなり、わかりにくくなることが多いからだ。手術室に入ってもまだ受けるべきか、やめるべきか、悩んでいるとフィリピン人スタッフが教えてくれた。いっそ、やめてくれたらも思ったが・・・やはり切除してほしいとのこと。局所麻酔を行い、小さく切開を加えて皮膚の全層をモスキートで開くとそれらしきしこりを発見できた。米粒大のやはり石灰化上皮腫だった。切開して切除して2針縫合して終わるまで5分。フィリピンにいる母親が手術の様子をラインで見たいと言っていたらしく、ラインで生中継。日本人のすべての外科医のメンツを背負っての手術だった。
 フィリピン人女性22歳、就職のために受けた健診の結果を受け取りにやってきた。検査結果を解説してから、受付で渡したが、うまく日本社会でがんばってほしい。
 アメリカ人男性56歳、近隣のS市からやってきた。咳や痰という呼吸器症状が出現してから10日も経過しているのに、よくならないとのこと。10日も経過しているので新型コロナやインフルエンザの抗原検査はすでに意味がないことを説明した。発熱は当初、軽度にあったそうで、新型コロナに罹患していたとしても不思議ではない。とりあえず、咳止め、去痰剤を処方した。処方を書いていると、なんとお薬手帳を取り出した。いま、内服している薬があって、飲み合わせは問題ないのか、チェックしてほしいとのこと、正しい行動だ。とくに問題がないと話しながら処方した医師の名前を見たら、知り合いだった。たぶん40分近くもかけてどうして僕のクリニックまで来たのか?と訊ねると、今の医療機関では医師は英語が話せるが、受付や事務が日本語しか話せないのでこちらに来たと教えてくれた。たしかに受付で英語が通じないと彼らにとっては大変なのだろうと改めて思った。
posted by AMDA IMIC at 09:12 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)