• もっと見る

2024年03月18日

2024年3月18日月曜

 出だしはあまり混んでいなかったのに、いつのまにか、カルテが並んでいた3月16日土曜日。
 ペルー人女性61歳、高血圧にて通院中。次回、採血させてもらおうと思い、お願いをしたところ、「今日も朝、食べていない」との返事。そのまま採血させてもらった。
 フィリピン人女性60歳、高血圧と脂質代謝異常症で拝見している。なぜか、「今日は高血圧の薬だけでほかはいらない」と話す。彼女に限らないが、一般的に降圧剤は皆さん、大切と思うようだが、脂質代謝異常症の薬については数値が悪くても、目に見えて、なにか体に変化があるというわけではないので、いい加減に内服する人が多い。脂質代謝異常症が長引くとどのようになるのか、そしてそれらの薬の意義については毎回毎回、説明するのだが、効果は薄そうだ。それ以上は患者本人にしか責任が取れないことと思い、半分あきらめている。
 フィリピン人男性52歳、数日前から胃が痛い、下血していると言う。ベッドに横になってもらい、触診してみた。痛いところは臍下部、どうみても胃ではない。下血は鮮血、量は少量。グルグルと音が聞こえる時があり、軟便だと言うので、出血性腸炎を疑った。まずはビフィズス菌製剤を内服してもらうだけとした。10日分、処方し、これでも出血が止まっていない場合は大腸の検査が必要となるだろう。
 3月も半分終わってしまった。いわゆる花粉症は今が盛り。早く終わってほしい。
そういえば、4月からの診療報酬点数改正の内容が明らかになって来た。それによると10月から薬については医師が処方薬についてジェネリックと先発品について説明をしたうえで、患者が先発品を選択した場合、ジェネリックの中でもっとも高額なものと先発品の価格差の1/4の費用を患者が自己負担することになるそうだ。これって外国人患者にどのように説明したら、理解されるだろう?すでに日本に住む外国人は日本全体の人口の5%近くになってきているという。厚労省はこの5%に近い人たちのための説明資料をぜひ作ってほしいし、作る義務があるだろう。
posted by AMDA IMIC at 09:42 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)