インド人男性54歳、いつもの高血圧と脂質代謝異常症の治療で来院。横に奥様がついて来ていた。どうして奥様が今日に限って同行しているのか?と思ったら・・・ご主人の診察が終わったら、奥様がご自分のことで話し始めた。実は間にひとり、日本人患者のカルテがあったのだが、これはやむをえないと診察を始めた。その奥様、インド人47歳、3週間前から左手関節の内部が燃えるような感じがするという。表現がよくわからず、はじめは腱鞘炎なのか?と思ったが、聞けば右利き。そして反対側の手関節の内部も左側ほどではないが、そのように感じる時があるという。まずはリューマチを否定しておくべきと考えて、近くの膠原病を専門とする院長のクリニックに紹介した。
フィリピン人女性37歳、軽度の発熱と呼吸器症状で来院。抗原キットで調べたところ、B型インフルエンザだった。お子さんも本人も苗字は日本名、なのに付いて来た男性、ご主人とのことだったが、フィリピン人だった。たぶん、日本人男性と結婚し、お子さんが生まれ、その後、離婚。そしてフィリピン人男性と再婚したのだろう。カソリックであれば許されないはずの離婚、よほど、がまんできないことがあったのか・・・そして日本語のまったくわからないフィリピン人の再婚相手。きっとフィリピンで結婚して連れてきたのだろうが、余計なお世話だろうが、愛ある結婚であってほしい。
タイ人女性64歳、いわゆる花粉症でビラスチン20mgを就寝前に一錠で処方。30日処方したのが2週間ほど前。なのに薬がなくなってしまったとやって来た。理由は簡単だった。早くよくなりたいと僕の指示量の倍、すなわち一日一回就寝前に2錠内服したとのこと。かなりめげた。さもありなんとあれほど、使用量の説明をしているのに・・・しかも一日2錠40mgの内服は一日最大量を超えている。健康被害が発現してもおかしくはないということだ。このような「事件」が発生すると、今後、どのように処方について説明してよいのか、わからなくなってしまう。彼女の場合はたった一言。基礎学力の欠如。たぶん、学校で学んだ時間が極めて短かったのだろう。
午後から日本医師会外国人医療対策委員会へ。3期目6年の委員としての活動もあと一回で終わろうとしている。
2024年03月15日
2024年3月15日金曜
posted by AMDA IMIC at 08:53
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