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2024年03月09日

2024年3月9日土曜

 夜明けまで雪が降った8日金曜日。
 前日から発熱とフィリピン人男性18歳、来院。新型コロナが陽性。
 フィリピン人女性28歳、胃が痛いというか不快感ということで内視鏡検査予定としていた。近くの公立病院では半年前に内視鏡検査を受け、どこかが「腫れている」と言われたとのこと。どうやらそれが心配なのだろうと推察した。内視鏡検査は咽頭の麻酔だけで、あっさりと施行できて・・・とくに問題のある所見はなかった。ここまで説明してこれで終わりと思ったら、診断書を書いてほしいと言いだした。今日、検査のために休んだという診断書なのだろうと思い込んだ。それなら受付で渡す明細でよいはず。日時が記載されているからだ。診断書はお金がかかるので、明細書を提出したらと勧めて、わかりましたという返事で一件落着したと思ったら・・・午後になって再度やってきた。明細書ではだめと職場で言われたという。詳しい話を聞いて納得した。2月18日に初診、それから3月8日まで職場に行かず、休んでいたのだとのこと。ほぼ3週間、欠勤しているわけだから職場で問題にされるのも理解できる。いつから働けるか書いてほしいと言うので、いつから働きたいか?と訊ねたら、月曜日・・と言いかけてから明日の土曜日からと言い直した。診断書には今までの経過を全部書き添えた。2月18日の初診日から一貫して内服薬など処方していない。これで3週間続けて休まれたら会社もたまったものではないだろう。外国人患者を診ていると、こういうストレスに弱いというか、一度弱くなるととことん弱くなる人が少なくない。また、休暇を取って故国に帰るというと2週間、3週間帰ってしまう。これらのことがあれば、会社を首になりかねないと他人事ながら心配になる。日本の習慣のすべてが良いとは思わないが、こういう感覚は日本人の社会通念とは相いれないような気がしてならない。したがって、責任ある仕事からは遠ざけられ、生活維持が大変になる。
 フィリピン人女性25歳、軽度の発熱とのどの痛みで来院。家族にB型インフルエンザ罹患者がいるというので、まずはインフルエンザから検査したところ、やはりB型が陽性であった。
posted by AMDA IMIC at 09:18 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)