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2024年03月07日

2024年3月7日木曜

 中国人男性42歳、都内池袋から来院。日本人の雇用主のような男性が付き添って来た。症状としては逆流性食道炎を疑う。実は数か月前に内視鏡検査を予約していたのだが、新型コロナに感染してしまい、キャンセルした経緯がある。今日来て今日検査というのは緊急時以外、あまり行いたくないのだが、あまり混んではいなかったので、予定の2人が終わってからという約束で検査を行うことにした。二人が終了して彼の番となり、内視鏡室へ行くと両方の前腕は「普通の色の」皮膚がないほどの入れ墨があった。結果はピロリ菌が陽性でほかには大きな病変無し。除菌療法でボノサップ800を一週間処方した。
 アメリカ人男性35歳、米軍基地関係者。逆流性食道炎で米国にいる頃よりプロトンポンプインヒビターを内服中。巨体な彼だが、この年齢で本当に逆流性食道炎を発症するのか、内視鏡検査を行った。内視鏡検査は初めてだそうだが、うまくできた。目立ったのは食道裂孔ヘルニア。逆流性食道炎の典型的に所見である放射線状に縦に伸びる発赤は認められなかったが、どうやら食道炎はまちがいないらしいと判断。オメプラゾール20mgを処方した。
 ベトナム人男性33歳、体の検査をしてほしいと言う。血液検査をしてほしいことまではわかったが、その先がわからず、ベトナム人スタッフに電話。スピーカー機能で3人で話し合った。最近、体がだるく、自分でなんだかおかしいと思い、やってきたとのこと。血圧は正常。肝機能、腎機能、脂質代謝、糖尿病に関する項目について採血して調べることにした。ついでに日本の健康保険は体調が悪かったり、症状があったときに初めて使えるルールとなっていて、今回のように初めから「検査をしてほしい」と言うと本来は使ってはいけないのだということを彼女を介して伝えておいた。
 米国人男性49歳、基地に近いA市から来院。米軍関係の仕事をしているらしい。日本の公的保険はなし。米国で処方されていた薬を処方してほしいと言う。ひとつはレキサプロ、これは心療内科や精神科の領域の薬だ。もうひとつはテストステロン。レキサプロだけなら処方箋を書いてあげられなくもないが、テストステロンは男性ホルモン関係の専門医がやはり診るべきで、いくら処方だけと言われてもしてはいけないと判断。断った。すると一般的な採血だけでもしてほしいとのリクエストあり。食事はしてこなかったと言うので、肝機能、腎機能、脂質代謝、そして両親が糖尿病だとのことなので、その関係の項目もチェックした。この半年ぐらいか、米軍関係者の自費診療の患者が急激に増えている。ほぼ、毎日1人はいるような感覚。
 ベトナム人女性24歳、ベトナムから2月29日に帰国、3月3日から発熱があるという。新型コロナとインフルエンザの検査をさせてもらった。ここまではなんとか日本語で押し通した。結果はともに陰性。再び、ベトナム人スタッフに電話、スピーカー機能を用いて三人で会話。ともに陰性であることを伝え、症状に合わせた処方を行った。
posted by AMDA IMIC at 09:16 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)