カンボジア人男性49歳、会社の健診で「何か」を指摘されたと心配して来院。よく見ると、健診結果の裏に医療機関を受診しなさいということと、医療機関での診断や方針、就労してよいかどうかを書く欄があった。そこに記載がないと働けないと言われてやってきたのだろう。ひっかかっていたのはγ-GTPで正常上限70のところ、彼の値は120だった。中性脂肪は正常だったので、飲酒をするかどうか訊ねてみると「たくさんする」という返事だった。飲酒が原因と思われるので、控えることと2か月後に血液検査で再検をしたいことを告げて終わりとした。
タイ人女性52歳、県央のA市から来院。数か月前から「胃のあたり」が痛いという。内視鏡検査を施行。静脈注射での麻酔下で行ったが、無事にあっという間に終えることができた。結果は異状なし。前回採血したLDHが500を超えていて、正常上限の二倍を超えていた。ほかに血液検査に異常はなし。どうしてもLDHの上昇が気になり、採血してLDHアイソザイムを依頼した。
ドミニカ人男性63歳、隣のZ市から来院。発熱はないが、咳と痰、咽頭痛。三回目の新型コロナの感染か?と思ったが、抗原検査の結果は陰性だった。
アメリカ人女性36歳、同じく隣のZ市から来院。咳と痰と軽度の発熱。新型コロナもインフルエンザも陰性。症状に合わせた内服薬を処方したが・・・怒っていた。何を怒っていたかというと住まいの近くの病院を受診したところ、「診療拒否」をされ、僕のところに行くように言われたとのことだった。僕のクリニックではやさしくしてくれて感謝していると話してくれたが、こういう話は僕のような活動をしている者にとっては悲しい。
フィリピン人男性30歳。少し前に救急車で近くの公立病院に腹痛で運ばれ、鎮痛剤の処方だけを受けていた。翌日、再び、腹痛があり、今度は休日夜間急患診療所を受診してガスターが処方されていた。近くの公立病院に同行した友人から彼がスマホにもらった画面には「膵炎と言われた」という文字があったが、その割には同施設での処方には鎮痛剤しかなく、いったいどういうことかと思っていたが・・・先週、採血採尿したアミラーゼの結果は血液中が正常値、尿中は正常上限よりやや高く、したがって膵炎を起こしてからある程度の時間が経過して、上昇した血中のアミラーゼが尿中に排泄された状態と推察した。先行して処方した慢性膵炎の治療薬であるカモスタットを内服したところ、痛みはかなりよくなったとのことだった。飲酒について訊ねると「たくさん飲む」という返事。飲んではいけないという理由を説明、約束してもらったが、実行してくれるかどうか?
2024年03月05日
2024年3月5日火曜
posted by AMDA IMIC at 09:21
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