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2024年03月04日

2024年3月4日月曜

 3月2日はまさに千客万来。病院やクリニックに人々が押し寄せることはいいことではないのだが・・・3月2日土曜はまさにこの言葉がぴったり。僕が診た外国人患者は16人、小児科はもっと多く、予防接種に泣き叫ぶ外国人のこどもの声が英語だったり、スペイン語だったり、タガログ語だったり…病院嫌い、医者嫌いになりませんように。
 朝一番の内視鏡患者がベルー人女性58歳、最近、瘦せてきたというが、たしかに見た目が細くなってきている。結果は異状なし。糖尿病はなし。甲状腺機能亢進症なども考えねばならないかもしれない。
 それにしてもいわゆる花粉症がひどくなって耐えられずにやってくる人が多い。ベルー人の夫婦、フィリピン人、それに米軍基地の中の学校の先生二人。
 北に接するS市から発熱でやってきたフィリピン人女性57歳、かなり心配してやってきたが、単なる風邪だった。
 フィリピン人女性60歳、昨日から腹痛、下痢、そして下血。経過から出血性腸炎を疑った。血液の色は鮮血。とりあえず、通常の腸炎の治療を行った。
 フィリピン人女性62歳、マニラから帰国。現地の病院で採血してLDLコレステロールが高いと言われ、これをもらったと見せてくれたのがアトルバスタチンの20mgの錠剤。日本には5mgと10mgしかないため、一瞬、考えこんでしまった。LDLは中等度の上昇なのでアトルバスタチン10MGにして継続、二か月後に採血して今後の方針を立てると話した。
フィリピンの医療費に興味があったので、訊ねてみたところ・・・この医療機関は私立で約10000円、フィリピンペソで4000ペソかかったと教えてくれた。大卒の給与がおよそ3万円か4万円の国で1万円とは・・・日本の公的保険制度はやはりすばらしい。
 フィリピン人女性18歳もいわゆる花粉症。説明していたら母親が診察室に入って来た。説明が終わると自分の甲状腺疾患についての質問。もともとは甲状腺機能亢進症なのだが、薬の内服についていい加減すぎる。何度も勝手に中止しては再発し、コントロールを開始するという繰り返し。それでも10年近くを経て、最近はなにかしら体の具合が悪くて甲状腺が心配でやってきて採血しても甲状腺ホルモンに異常がないため、完治したのだろうと思っていた。それがどこかの医療機関で先月からまたチアマゾールを内服しているらしく、これがほんとに必要なのだろうかという質問。これって診察に当たるのだろうが、診察券も出さずに娘さんの花粉症の診察のついでに30分も質問するというのが少し腹立たしかった。
posted by AMDA IMIC at 09:06 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)