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2023年12月28日

令和5年12月28日木曜

 フィリピン人女性57歳、先日、採血した結果が戻って来ていて、「お呼び出し」に応じて来てくれた。甲状腺機能亢進症があり、もともとフィリピンの医療機関から彼らの処方通りに処方を続けてほしいと頼まれた患者だ。その内容はチアマゾールを毎日3錠内服であったので、当初から維持量としては多すぎるのではないかと思っていた。困ったことになかなか採血する機会を与えてくれず、長期処方を希望し、心配はしていたのだが・・・今回の採血の結果、TSHは跳ね上がり、FT3もFT4も正常下限をかなり下回った数値となっていた。データーを説明し、一日量をまずは1錠とする、すなわち2錠減らすと話すと、下を向いて顔をおおって泣き始めた。どうして泣いているのか?と訝しく思って尋ねたら、うれしいと一言。病気が治る方向なんでしょ、ドクと言われた。
 今年の診療も今日28日まで。年末になり、新型コロナはゆっくりと増加傾向。インフルエンザは底が抜けたように急増している。きょう28日は木曜で、開業医は全般的に木曜日休診が多い。あと1時間半程度で今日の診療が始まるが、発熱者が押しかけて来るのではないかと恐ろしい。
 年末に年上の大切な友人が整形外科領域の手術を受けた。その関係でいろいろと調べてみたら、銀座あたりに保険診療を受け付けない、整形外科領域の手術を行う医療機関がいくつかあることを知った。いずれも設立からあまり時間が経過していない。どうやらターゲットは国保や社保を持たない訪日外国人らしいと想像できた。いわゆる観光しながら医療も受けるというメディカルツーリズムの範疇らしい。きっと訪日前に医療滞在ビザを取得してやってくる人たちがメインのターゲットではないのだろう。大切な友人は一日入院の手術のはずだったが、術後の経過が思わしくなく、術後11日を経て、ようやく歩行器で歩くリハビリを行っている。年末年始は入院生活を余儀なくされてしまう。彼が受けたような「先進的医療」であっても、合併症が出てしまうと、退院までの期間が泥沼化しかねない。短期滞在ビザでやってきた外国人がこのような状態になったとき、ビザの更新を申請せざるをえない状況になることも十分に考えられる。健診ならともかく、治療、とくに外科的治療を要する場合はやはり医療滞在ビザを取得しての来日が王道だと思う。
posted by AMDA IMIC at 09:12 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)