フィリピン人女性49歳、あまり高くない発熱と咽頭痛で来院。新型コロナは陰性、インフルエンザはA型が陽性。ここのところ、インフルエンザに罹患した外国人患者にはオセルタミフルやリレンザのように5日間連続で使用しなくてはならない薬を避けて、1回20mgを2錠(80kg以上の人は4錠)を飲めばそれで完結するゾフルーザを処方している。医学的な理由というより、常日頃の内服薬を僕の指示通りに内服してくれない「確信犯?」が多すぎるので、当日内服したらそれで終わりという薬のほうが効果的と考えたからだ。
アメリカ人男性48歳、近くの米軍基地から来院。ゆえに保険外診療となる。高血圧である薬を内服していたが、最近、小さな発疹が皮膚に現れるようになったため、内服している降圧剤の副作用か?と疑って来院。血圧は高めだが、正常範囲内にあり、降圧剤がよく効いていることがわかる。ほかに疾患はないとのことだが、念のために腎機能にやさしいというARBから一種類、処方しておいた。すると今までは6か月分処方してもらっていたので、6か月処方して欲しいと言う。できない、いやしないほうが良いと断った。次に理由を解説、今回の薬で副作用、合併症が出ないという保証はないし、治療効果も確認したいので、まずは一か月処方して経過を見せてほしいと話した。なるほど、その通りだと納得してくれた。いずれ採血もしてみないと手探り状態で薬を使うことになり、不安を覚えた。
ナイジェリア人男性53歳、処方薬について僕の前で話したことと、調剤薬局で話すことがちがうことが多く、必ずと言ってよいほど、診療を終えてしばらくすると近くの調剤薬局から問い合わせの電話が来る。具体的にはあれはいらない、これがいるという処方して欲しい内服薬の種類についてだ。血圧もそれなりに安定しており、いつものように4種類の内服薬を処方箋に記入。さあ、いつどんな電話がかかってくるかと構えていたら、今回はとうとう電話がかかってこなかった。余っていた薬もすべて飲み終えたということなのだろうか。彼の場合に一番困ることは、自己流の解釈で薬を内服することだ。慣れていないと理解不能に陥ることだろう。
2023年12月23日
令和5年12月23日土曜
posted by AMDA IMIC at 09:38
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