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2023年12月22日

令和5年12月22日金曜

フィリピン人男性41歳、検診をしたいと数日前から予約あり。内容は胸部レントゲン撮影、心電図、検尿と採血。これに聴力、視力が加わればまるで就労の際の検診内容となってしまう。それにしても自費でこれだけの検診を行うとは・・・と思い、問診時に訊ねてみた。すると驚くべき話だった。検診だから国保や社保なしで検査しているのではなく、持っていないと言うのだ。不法滞在か?と訊ねると、そうだと言う。ではなぜ検診を受けるのか?と訊ねると・・・すでに入管に出頭していて帰国日を待っている状態なのだそうだ。帰国してからフィリピンの医療機関に行って検診を行うと、もっと高額になるかもしれないので、日本にいるうちに安いところで自分の体をチェックしておきたかったとの話だった。たしかに僕のクリニックは自費診療は保険診療の10割で一番安いグループに入ると思うし、フィリピンでは医療機関によって金額にかなりのばらつきがあり、フィリピンで医療を受けたとか検査を受けたというフィリピン人に話を聞くと、金額は僕のクリニックの料金より高かったりするので、彼の考えはまちがっていないかもしれない。
 米軍基地からやってきた米国人男性28歳、父親が付き添って来た。何も事前に連絡なしに発熱して4時間程度で来てしまった。呼吸器症状あり。発熱後4時間で新型コロナの抗原検査やインフルエンザの抗原検査を行っても正確なデーターが出ないであろうことを伝え、症状があるならまずそれに対する内服薬を処方、検査を受けたいのであれば、翌日の朝、改めて来てほしいと話した。それでよいとのことでまずは症状に合わせて内服薬の処方を行った。
 昼休みの直前に小児科の待合室を通ったら、ナイジェリア人の父親と3歳ぐらいのお子さんがソファに座って順番を待ちながら、遊んでいた。心がほっとする風景。
 午後になりフィリピン人男性32歳、発熱と呼吸器症状で来院。新型コロナは陰性、インフルエンザはA型が陽性だった。かなりがっかりしたようす。日雇いで休むと賃金が出ないかもしれないと。
 フィリピン人女性49歳、紹介されて手術は終わったけど、そこで血圧が高いと言われたという。話がつながらない。手術目的でどこかに紹介したなんてカルテの記載もない。こういうケース、少なくない。前後関係を確認するために訊ねなければならない。わかったことは検診で貧血を指摘されてやってきたので、僕が上部消化管の内視鏡検査を行って、異常はなかったこと。それで婦人科に貧血の原因となる疾患があるのかないのか、受診するように話したこと。ここまでだ。そして訊ねていくと、その先があった。いつも行く婦人科があるのでそこを受診するというので診療情報提供書は書かなかった。その婦人科で子宮筋腫を指摘され、それが手術適応ということで近くの国立病院を紹介され、そこで手術を終えたが、血圧が高いので、今後の治療をどこか、知っている医療機関で受けるようにと言われたとのことだった。このような謎解きは診療に必須だが、ややこしい。時間がかかる。僕が訊ねている間、先方も言いたいことを言うので、脈絡がわからなくなってしまう。ついつい、「待て、まずはこちらの質問に答えてくれ」と叫んでしまう。
posted by AMDA IMIC at 08:50 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)