• もっと見る

2023年12月14日

令和5年12月14日木曜

 12日も外国人患者、多かった。そのうえ、ややこしい人が目立った。
 さわやかな気持ちになったのはベトナム人女性。就労のために健康診断の予約をしていた。朝一番、過去に受けた健診の結果があって、会社がそれでいいというので健診の予約をキャンセルしたいと電話連絡があった。このように当日でもいいから、連絡をくれるといつまでも来るか来ないのかわからずに待つ必要がないので助かる。連絡をくれてありがとうとスタッフが答えているのを聞いたが・・・午後になって再び、電話あり。彼女の勘違いでやはり健診が必要なことがわかったとのこと。日を変更して再度予約を入れた。
 タイ人のご夫婦、インフルエンザの予防接種に来院。あっというまに終わった。
 短期滞在で来日しているヨーロッパの某国の男性67歳の件で、血圧が急上昇していて診てほしいと友人の方から連絡があった。血圧が200を超えているとのこと。しばらくするとそれらしき二人連れが現れた。英語は話せないらしく、友人が通訳を兼ねてくださった。単語的に僕が理解できるものもあったのだが。計測するとたしかに190ぐらいある。昨日は頭痛を訴えていたそうだ。医療機関に来るのをかなり拒絶する態度だったらしく、友人もなにかあったらと心配になったという。日ごろから高血圧と糖尿病があり、医療機関で薬を処方してもらっているというので見せてもらうと、高血圧、糖尿病に加え、高尿酸血症、高コレステロール血症の薬であった。降圧剤はバルサルタンの40mgを一日一回で処方されていた。自費診療であることも考慮して新たな薬は処方せず、持参のバルサルタンを80mg一日一回として内服をしてケインを見てもらうことにした。
 カンボジア人女性62歳、一か月半前から拝見している両下肢の浮腫について、アルダクトンを処方していたが、効果がないとおっしゃるので、次にフロセミドにチェンジ。それでもまだ症状が取れないと言う。拝見するとかなり浮腫は改善されている。改善されているのであまり尿も出なくなったのだろうと理解した。再度、アルダクトンのほうがいいとのことで、初回の倍量を一日量として処方した。
 ベトナム人女性30歳、前週の火曜の午後に皮下埋没型避妊チューブを摘出し、6-0シグマ針で3針縫合した。その縫合糸の抜糸で来院。高齢者の目になっており、6-0シグマ針がなかなかつかめない。今後は6-0シグマ針の使用は控えたいと思う。
 フィリピン人女性22歳、軽度の発熱と体の痛み、呼吸器症状で来院。新型コロナは陰性、A型インフルエンザだった。発熱に関連してようやくキットは正月明けまでを確保したが、咳止めや去痰剤については一番近い調剤薬局ではひとり一週間処方とするとあと50人分ぐらいしかなく、がんばって少しずつ入荷してもらっている現状だ。こういうところも国としての危機管理と強く感じた。
 夕方になり、米国からやってきた母親が発熱と咳痰があり、こどもがインフルエンザであるという女性から診察して欲しいと電話があった。自らも発熱しているという。母親については自費診療になる旨を話してもらった。10分程度でやってきた彼女たち、僕の目の前でよくわからない言葉で話している。フィリピン人か?と思ったが、タガログ語ではない。だが、話している単語の中にタガログ語と同じ単語を聞いた。訊ねてみるとパンパンガ語で、マニラと同じルソン島のパンパンガ地方の方言だという。クリニックのフィリピン人スタッフもまったくわからないと話していた。彼女も米国からやってきた母親も新型コロナもインフルエンザも陰性。ただし、母親は発熱してから検査の結果が正確に出るまでの時間が十分に経過しておらず、また糖尿病もあることからみなし陽性と判定してゾフルーザも処方した。
 さらにフィリピン人女性を連れてフィリピン人の家族が相談にやってきた。フィリピンで脳梗塞となり、認知の症状が出ているという。自費でいいからMRIとか撮影してほしいという。火曜の午後は脳神経内科の専門医がいるので診てもらうことにしたが、そもそも疑問なのは日本で自費で検査代を支払うお金があるならフィリピンでも検査を受けることができるだろうということ。日本で治療を開始しても親族訪問の短期滞在では、帰国してからどうするのかが大問題だ。彼らが帰った後、フィリピン人スタッフにそこのところを尋ねてみたところ、新型コロナでフィリピンにいる親族が亡くなってしまったと話していること、だから日本に引き取りたいという希望があるのだと教えてくれた。要するに短期滞在からビザを変更する願いを入管に提出するために医師の診断書が必要ということなのだろう。想像通りのストーリーに気が重くなった。
posted by AMDA IMIC at 08:50 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)