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2023年04月01日

令和5年4月1日土曜

ぺルー人男性53歳、なかなか採血させてもらえず、高血圧の治療をしているのだが、昨年10月に会社で行った健診の結果を持ってやってきた。「なんにもないよ。「ぜんぶok」と言うのだが・・・中性脂肪が正常の上限149を超える152、LDLコレステロールも上限109を超える149となっていた。指摘すると、健診の結果に「働いてもいい」と書いてあるからなんでもないと答える。そうではないことを伝えるのに四苦八苦。食事指導もしたが、にこにこと笑って聞いていた顔からして、まったく意に介していないと思う。
米国人男性36歳、近くの米軍基地内からの受診。痛風発作で先週受診。コルヒチンを処方したが、左足の炎症は極めてよくなっており、歩行もほぼ正常。約束通り、食事をせずに来てくれたので尿酸を含む生化学の採血を行った。コルヒチンの内服量を半減し、2週間続けてみることにした。
米国人女性36歳、上記の米国人男性とは異なる別の米軍基地から来院。2021年の5月に一度だけ来院。高血圧でアムロジピン5mgを処方。その後、まったく来院しなかった。聞けば、それから米国に戻り、最近になってまたやってきたとのこと。血圧を測ろうとするがマンシェットが巻けない。理由は腕が太すぎて・・・アジア系外国人を除く外国人の中には我々がいつもお目にかかっている肥満とは次元のちがう肥満の方がいる。すると看護師が、先生待ってと言って棚の中から一段と長いマンシェットを取り出してきた。よくまあこんなものを持っていたものだと感心したが、彼女の血圧を計測しながら気がついた。このマンシェットの前回の使用者も彼女だった。血圧は150程度。米国でもアムロジピンの5mgを内服していたと言うので、同様に処方した。朝から食事はしていないというので採血することにした。看護師が挑んだが、血管にうまく注射針が入らず。先生お願いしますと言われて、一発で成功。こんなことでも患者の信用が得られるようだ。
きょう4月1日から火曜午後と土曜に長女の診察が加わる。脳神経内科の専門医だが、総合内科の専門医の試験にも合格しており、とりあえず、内科全般を診てもらうつもり。卒後12年を経て、初めて彼女の診察を見ることになる。
posted by AMDA IMIC at 09:17 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)