ベトナム人スタッフが来てくれる土曜日だったのでベトナム人患者が多かった一日。
ベトナム人男性48歳、ヘリコバクターピロリの除菌療法の効果を判定するための呼気テストを予約していたのに・・・・来なかった。内視鏡検査などは予約の段階で予約金を取る医療機関もあるらしい。何でもお金というのは好まないが、「来ないならほかの人の検査ができたのに・・・・」となんとも言えない気持ちになることがある。
ベトナム人の技能実習生3人、子宮頸がんワクチンの接種に来院。こちらは予約通りに来てくれた。
ベトナム人男性43歳、先日から2回ほどやってきて頸部の痛みなどを訴えている。日本語ができるから通訳はいらないと本人は言うのだが、話していることがよくわからない・・というか理解できずにこの日に来てもらった。僕のクリニックで内視鏡検査を終え、何も異常所見はなかった。頸部左側にしこりがあるというのだが、触診でもわからず、自発痛もない。すでにどこかの耳鼻科でMRI、CTも終えていて、異常所見はないとのこと。前回、打つ手がないので抗生剤を一週間分処方したのだが、少しよくなった気がするという。所見からは細菌感染とは思えないのだが。やむをえず、これが最後だよと抗生剤を4日分追加処方した。決めつけはいけないが、どうも心因的なことが原因のような気がしてならない。
ベトナム人女性52歳、糖尿病と高血圧で通院中。テトと呼ばれるベトナムの旧正月を現地ですごしてきて・・・・体重が2キロも増えて帰って来た。糖尿病を担当している隣の部屋でかなり注意されたらしい。
ベトナム人女性39歳、彼女はそれなりに英語も話せるのだが、やはりベトナム語でなければ表現できないこともあるらしい。昨年の11月ごろから過敏性腸症候群に対する内服薬を処方してからずいぶんと症状はよくなってきた。そのためか、最近は診察時に笑顔が見えることもあり、驚かされる。このように結果が良しと出ると段々信用してくれる。
外国人医療に関心があると先日から連絡をくださっていた県内の某公立医科大学の学生さんが朝から来院。見学してくれた。雨の一日だったので、思ったより患者数が少なく、いろいろと話し合う時間があった。若さってすばらしいと思う。考え方がまだ粗削りであることは現場の経験も人生の経験も多くはないのだからやむをえまい。それでも聞いていると無限の可能性を秘めているような気がする。ときどきだが、医学生看護学生から外国人医療の現場を見たいと連絡がある。僕は原則的にはすべての申し出を受け入れている。あと3か月で74歳になろうという今、僕の使命のひとつは後に続く医療従事者を育てることだろうと思うから。出身大学や職種は関係ない。
2023年03月27日
令和5年3月27日月曜
posted by AMDA IMIC at 08:23
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