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2023年03月07日

令和5年3月7日火曜

朝一番にドミニカの日系人男性62歳、発熱で来院。幸いなことに新型コロナもインフルエンザも陰性だった。「ただの」風邪と診断し、症状に合わせて内服薬を処方。二番目にやってきた外国人も珍しいことにドミニカ人女性52歳、一昨日の土曜日にやってきたのだが、頭部のCT を近くの公立病院に予約するために平日に来てほしいと話して帰ってもらったのだが・・・約束通りやって来た。同病院に電話して彼女の都合と合わせて予約を取った。
精神疾患を抱える米国人女性について県内のアルコール依存症の専門病院の地域医療連携室から電話があった。同院に入院中なのだが、どのような疾患で通院しているのか教えてほしいという内容だった。整理しているうちに、担当医師から連絡があり、ペンタサの座薬が欲しいと本人が話しているが、同院では専門外でペンタサの座薬など置いていないので、こちらで処方してほしいとの話だった。いやなことを思い出した。このように入院している間は入院している医療機関で処方してもらうのが保険診療の原則であり、家族に頼まれて処方するなどすると、診療報酬申請のときに査定されてカットされてしまう。実際に過去にこのようなケースがあったのだ。おまけにカルテをひっくり返してみてもペンタサの注腸タイプを処方したことは何度かあるが、ペンタサの座薬を処方したとは書いてないし、記憶にない。混んでいるというのにかなりの時間をかけてしまったが、最終的に気がついた。これは僕が処方したのではなく、近くの公立病院の消化器科で処方したのだと・・・そこでは精神疾患のために暴れるなどして出入り禁止状態にされている。今までの経過を担当医師に伝え、今回は僕のクリニックで処方することにした。
フィリピン人男性36歳、昨年11月末にひどい心窩部痛で来院。緊急の内視鏡検査を行い、巨大なULVとULU の十二指腸潰瘍を発見、内服治療を厳重に開始したのに、12月3日を最後に来院しなくなっていた。親戚のフィリピン人女性がいい加減な治療になっていると心配して連れてきた。幸いなことに疼痛はなくなっており、ピロリ菌が陰性であったことも踏まえ、再発を防ぐためにプロトンポンプではなく、H2ブロッカーアンタゴニストに変更して引き続き、処方を続けることにした。結果オーライだが、このようなケースは治療がやりにくい。
posted by AMDA IMIC at 09:22 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)