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2023年01月16日

令和5年1月16日月曜

ベトナム人女性50歳、数か月に一回、片頭痛のためのトリプタン製剤を求めて受診するのだが、今回は肩から首にかけて重いし、それに血管拍動性の痛みがあるという。念のために血圧も測定してみたら180/100。若いころには血圧は正常だったのだろうが、ここに来て急上昇したのだろう。困ったことになかなか納得してくれないので、今回はトリプタン製剤だけを処方、自宅で毎日、血圧を測定して教えてほしいと頼んだが・・・どうなることか。
 新型コロナの14日土曜の予防接種に関して三つ・・フィリピン人女性、自分の名前のサインのところに自分の名前を書いてしまった。これがなぜ変なのか?と思われることだろう。自分の名前のサインのところに自分の名前でサインしたのだから問題があるわけがないと。本当にこれが問題なのだ。役所から届いたワクチンの接種券には彼女の実名ではなく、通称名が書かれていた。すなわち、彼女は住民基本台帳に通称名で登録を認められ、この通称名で公的保険に加入し、すべての行政サービスも通称名で受けているということなのだ。問診票に自分の名前を書くようにと言われ、思わず何の疑念もなく、実名を書いてしまったのだろう。この「実名での書き込み」をサインと見做すならそれでもいいが、このまま役所に問診票を提出すると差し戻しされかねない。ここで思うことはいつも僕が話している通り、外国人に限って通称名と実名と二本立てで選択できるなどという制度はやめるべきだ。日本人の我々は実名での登録しか認められていない。これは逆差別だろう。こういうことがトラブルの種となるのだ。
 二つ目は接種が受けられなかったフィリピン人の話。どうして受けられなかったかというと、接種券に記載されていた名前と現在の名前がちがうから。理由は接種券が発行された後に離婚したからだ。フィリピン人は圧倒的に多数がカソリック教徒で、カソリックでは離婚が認められていないため、彼女が離婚した相手はフィリピン人以外、たぶん日本人なのだろう。結果的に接種はできず、役所に差し戻しとなった。
 三つめはなんとも悲しい話。1時から2レーンで接種を始めて20分ごろには接種終了。なのにフィリピン人家族5人が来ない。電話も通じず。忘れたのか、それとも接種を受ける気がなくなったのか、それとも罹患してしまったのか・・・いずれにしても全く連絡を入れてくれない態度に悲しみさえ覚える。事前にキャンセルしてくれたら繰り上げられる人が5人いたのに。
posted by AMDAcenter at 09:00 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)