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2023年01月10日

令和5年1月10日火曜

スリランカ人女性31歳、どうしたのか?と尋ねると紙を取り出した。近くの公立病院の産科の医師からの情報提供書であった。診察を行ったら妊娠9週であったとのことで、僕のクリニックでなんという病気で受診をしているのか、本人に聞いてもわからないので教えてほしいとのことだった。彼女は橋本病で僕のところには三か月に一回ぐらいやってきて血液検査を受けているだけ。治療としてはチアマゾールを本国の親族から送ってもらって最小量の毎日1錠だけを内服していると聞いていたので、その通りに記載した。前回、血液検査では甲状腺機能はよくコントロールされていたが、まだ胎盤が出来上がっていない時期なので、内服は中止すべきだろうと本人にも説明した。
 昨日、AMDAグループ代表の菅波先生と電話で話をしたが、NPO法人AMDAの前身である任意団体のAMDAは来年、40周年を迎えるとのことだった。AMDAグループの一角を形成するNPO法人AMDA国際医療情報センターも来年には設立33年を迎える。NPO法人AMDAは国際的緊急救援から始まり、今は国内の緊急救援にも対応して活動している。そしてNPO法人AMDA国際医療情報センターは在日外国人の医療・医事相談事業から始まり、今は医療機関からの相談にも対応し、無料電話通訳事業AMDAラインを開始し、まさに総合的な医療の国際化のための事業を展開し、各方面から頼られる存在となっている。
AMDA国際医療情報センター設立33周年はうれしいことであることは間違いないが、その先を見たときに、私たちに続く若い世代の人たちの意見や考えを取り込み、時代時代の適切なる方向に舵を切っていかねばならないだろう。
posted by AMDA IMIC at 08:53 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)