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2022年12月13日

令和4年12月13日火曜

年末になり、故国に帰国する人が多くなり、長期処方を頼まれることも増えた。フィリピン人が多く、1か月帰国するとか3か月帰国するとか・・・幸い、睡眠導入剤を処方している人はいなかったので、処方箋に「海外帰国のため」と書くだけで問題はなかったのだが・・・別の問題が・・・中小企業に勤めていて1か月、3か月と休暇を取って休んでしまったら、その後の労働契約はどうなるのか?ということだ。僕自身、医療機関を経営しているわけで、そういうスタッフがいたら大変なことになってしまう。あっさりと首を切られてしまうのもこんなことがきっかけなのかと思うとともに、彼らの生活が心配になってしまう。「マリガヤン パスコ」とタガログ語で「メリークリスマス」を連発、コロナ騒ぎで長く帰国できなかった鬱憤を晴らすようにはちきれんばかりの笑顔が飛び交うのはうれしいのだが、帰国してアドボやレチョンなど肉料理、油料理を食べた後の彼らの血圧や脂質代謝の数字がどうなることかとこちらも心配になってしまう。台湾人のご夫婦、ご主人85歳は脳梗塞後の半身まひがかなりよくなってきて、診察室へ歩いてくる歩調も先月より明らかに早くなってきた。認知症のほうは一層、悪くなってきている気がする。ご主人の面倒を見ている奥様の顔つきがなにか変と思っていたが、看護師が「お母さん、やせて来て心配」という言葉で気がついた。やせて来てふっくらとしていた顔の輪郭がそうではなくなってきてしまっているのだった。奥さんが倒れてしまったらと想像すると恐ろしい。
posted by AMDAcenter at 09:07 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)