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2022年12月08日

令和4年12月8日木曜

フィリピン人女性40歳、また僕の頭を悩ませてくれた。彼女をバゼドウ病と診断してから10年近く。TSHは極端に低く、FT3,FT4は極端に高く、頻脈と眼球突出があり、チアマゾールをかなりの量から使い始め、なんとかコントロールに持っていってしばらくすると通院して来なくなる。そしてまた動悸がするとやってきては採血。当たり前だが血液検査の結果は甲状腺機能亢進。そしてまたチアマゾールを内服してようやくコントロールできたと思ってしばらくすると通院しなくなる。なんて言っていいのか、じれったいというか、いらいらすると言うのか?ところがいつもにこにこしてやってくる。チアマゾールを内服していることもあり、妊娠したいあるいはしたらしいとなったらすぐに教えてねと話しておいたのに・・・突然、妊娠3か月ですと告げられたり・・・結果オーライだからオーライでは済まされない。彼女には何度も何度もなぁーんども「なぜ通院が必要なのか?」を説明しているはずなのに。今回も動悸が止まらないとやってきて採血してみたら、TSHは極端に低く、FT3,FT4も高値。対面で状況を説明し、通院の必要性を説いてはみたが・・・椅子から立って帰るときに、こどもたちに「ママの先生にご挨拶してね」と一言。するとこどもは僕のほうに手を振ってくれる。こどもにまで苦虫をかみつぶした表情はできないので、なんとか笑顔を作って手を振り返す。いつも思うのだが、彼女の日本人のご主人は彼女にもはや興味がないのだろうか? 一度も病状を聞きにやってきたこともなければ同行してきたこともない。
posted by AMDAcenter at 08:48 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)