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2022年11月11日

令和4年11月11日金曜

昨日は外国人患者総数が12人と「平凡な」日だった。フィリピン人女性53歳、数日前から発熱と咽頭痛があるとやってきた。高血圧で長く処方をしていたのだが、この4か月ほど薬がなくなっているはず。本人から話がなかったので、降圧剤の話はしなかった。過去にいやになるほど、慢性疾患における通院の重要性については説明を繰り返しているので。抗原検査の結果は陰性。フィリピン人男性56歳、彼も20年近く高血圧で通院してくれている。ほぼこちらが説明した通りの間隔で通院してくれていて、ある意味、優等生だ。最近、寝られなくて頻回に排尿に起きるそうだ。昼間はあまりこういうことはないと言うので、過活動膀胱を疑い、念のために1か月、べオーパを処方してみることにした。前立腺肥大なら症状は昼夜で変わらないはずだから。不眠だけを強調されると、つい睡眠導入剤を処方してしまいかねないが、頻尿というバックグラウンドを教えてもらうと、不眠の正体はこちらだったかと気づかされる。長く、日本で働いている彼が過活動膀胱になるような年齢になったのかと、感慨にふけってしまった。彼が帰った後、フィリピン人スタッフが彼が今、抱える問題を少し教えてくれた。働いている会社がもっと若い人材を求めていて、彼はアルバイト扱いになってしまったのだと。そのために生活保護になる道も考えているのだという。海外からやってきて、単純労働に従事している人たちが次々と生活保護を求めるようになったら、これは大変なことになるだろう。大変というのは日本の財政のことを話しているわけではなく、生活保護を受けている外国人に対するヘイトが巻き起こらないかということだ。僕のクリニックに通院してくる生活保護者の半数以上は外国人だ。仕事が見つからない高齢になりかけた人や慢性疾患で通院中の人への生活保護の適用は適切と考える。しかし、日本語も上手、年齢的には50代の前、体格も立派。高血圧もよくコントロールされている、そういう外国人が生活保護である現況には首をかしげざるを得ない。どんな仕事もできるということを記載しているのに。生活保護の更新手続きの書類には毎回、診察時に江ノ島にピクニックに行った話など聞かされると、楽しくばかりは聞いてはいられない。
posted by AMDAcenter at 10:43 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)