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2022年06月28日

令和4年6月28日火曜

昨日書いたベトナム人実習生の受け入れ先の担当者が病状など聞き取りにやってきた。そこで彼が直面している父親の問題、婚約者の問題、家族構成の話をしたところ、やはりかなりの部分について知らなかったようだ。このような状況下では彼のメンタルが完全に壊れていて、不眠症ともなっており、11月まで実習を続けるのは困難で帰国させてあげるべきと、担当者も「そんな状況とは知らなかった。先生のおっしゃるように早急に進めます」と話してくれた。実習生や研修生を受け入れるのにあたり、なにか困りごとができたりした場合に相談先があるのか?と尋ねたところ、「業者のところに通訳を兼ねた人がいて、その人には相談できる」と教えてくれた。やはり、実習生や研修生の受け入れについてはひとつの小さな企業が海外からの受け入れに関する法的なことをこさせるわけもなく・・・・間に介在する業者が取り仕切り、そこに言葉のわかる人がいるらしいということがわかった。こういうシステムはよくない。業者が設置した相談窓口なるものに実習や研修で悩みを抱えた外国人が相談するだろうか? とくに実習先や研修先の事業所に対する不満など、場合によっては自らに跳ね返ることもあり、相談しようとは思わないだろう。外国人の研修生、実習生の受け入れ制度を構築する場合、彼らが病気に罹患したり、悩みを抱えたりした場合に相談するところを設置すべきで、なおかつその設置は受け入れ事業所や業者から独立した組織として設置されなくてはならない。担当者に訊ねたところ、実習生が実習途中で脱落すると、その事業所にはなんらかの罰があるとのことだった。罰を回避するために事業所はなんとか期限まで実習を続けさせようとする・・・・今回のこともこういうところに根があったのだと思う。
posted by AMDA IMIC at 09:44 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)