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2022年06月10日

令和4年6月10日金曜

このところ、外国人患者も日本人患者もあまり多いとは言えず・・この時期、4月から6月、そして10月や11月は比較的体調もよく、風邪などの感染症も少なく、開業医にとっては暇な時期なのだが・・・あまりにも少ないと、どこかでドーンと重なっていらっしゃるのではないかと不安に思ってしまう。そしてその不安が的中したのが昨日だった。平日だというのに外国人患者数が25人、国籍別にベルー人7人、フィリピン人6人、台湾人3人、韓国人3人、ベトナム人2人、カンボジア人2人、スリランカ人1人、チェニジア人1人。
 高血圧で通院しているフィリピン人女性54歳、いつものように血圧を測定し、内服薬を処方箋に書いていると、「ドク、今度、乳がんの手術を受ける」と言い出した。驚いて、どこで?と尋ねると近くの公立病院の乳がん専門医を受診していると教えてくれた。全摘するのだという。開業するまでは僕自身も乳がんの手術を行っていたので、「触らせて」とお願いすると「いいよ」と答えてくれた。左の乳房にかなり大きい4センチ×3センチ程度の不整な硬いしこりを触れた。進行具合が推察できる。大きくなるまで気がつかなかったの?と尋ねると、「つい最近までしこりはなかった」と言う。そんなことはないはず。さらに話を聞いていくと「痛みがないから心配していなかった」と言い出した。乳房が明らかに痛ければ、乳腺症、さらに発熱や発赤があれば授乳期であれば乳腺炎を考えるのが「普通」だろう。むしろ、「何も痛くない」方が危険であるのだが・・・顔には不安ですと書いてある。いつもこういう患者がいると僕の部屋の中にいるスタッフで患者を囲み、手を重ねて「元気注入」と笑顔で叫ぶのだが・・・ありがとうと泣き出してしまった。
posted by AMDAcenter at 09:02 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)