• もっと見る

2022年03月05日

令和4年3月5日土曜

3人の外国人を含めて19人のPCR検査を行った昨日、結果は陽性者8人で、外国人は全員陰性だった。毎日、毎日繰り返しテレビ等で報道される感染者総数だが・・・感染のおよその傾向を見るにはいいのだろうが、前週に比較して多い少ないと評論するのは間が抜けている。前週より500人減りましたということが統計学的には「減りました」と言えるのかどうか。非学問的な解析がまかり通っている。さらにその基になる感染者数だが、二つの因子で「いい加減な数字」になっている。ひとつは「みなし患者」だ。家族などすぐ近くに新型コロナの感染者がいて、発熱をはじめとする「怪しげな」症状があれば、PCR検査や抗原検査を行うことなく、医師が陽性患者とみなしてよいというものだ。医療機関をひっ迫から救おうという趣旨なのかもしれないが・・一昨日、奥様がPCR検査で陽性で、その数日後に軽度の発熱、咳などの症状が出現してから2日を経過した男性のPCR検査を行ったところ、陰性だった。すなわちみなし感染者とされた人の中に陰性者が含まれているのではないかということだ。さらに問題は20代から50代だったか、忘れたが、自身が持っている抗原キットや医療機関以外でのPCR検査で陽性と判定された場合、アプリを使って自分で発生届に該当するものを都道府県に報告するシステムだ。この場合、医療機関を通すことは一切なく、本人がアプリが使えない、あるいは使う気がない場合、都道府県に報告されないので、本人が自宅療養し、それで終わりということになってしまう。要するに毎日毎日発表される新規感染者数はこのようにいい加減で一喜一憂するような正確な数字ではないということだ。やはり信頼できるのは重症者数と死亡者数だろう。
 診療終了直前に米軍基地内のアメリカ人女性がやってきた。頭痛がすると僕のクリニックを訪れたのが2月の中旬、血圧170を超えていた。2週間ほどアムロジピン5mgとピソプロロール5mgを内服してもらい、130程度に下がったが・・・・前回診療時の初めての空腹時採血で血糖値が198、HbA1Cも6.7と高値を示していた。父親が糖尿病と聞いていたので驚きはしなかったが、腎機能の保護を考え、ピソプロロールを中止、腎機能にやさしいイルベサルタン100mgとアムロジピン10mgの合剤に切り替えた。
posted by AMDA IMIC at 07:25 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)