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2022年02月28日

令和4年2月28日月曜

明日から3月、呼吸器系感染症が蔓延する寒くて乾燥した季節ももう終わり。新型コロナとの戦いにもきっと終止符が打たれるだろう。土曜日にPCR検査を行ったのは16人、陽性者は13人。小児科は6人検査して5人が陽性だった。県より発熱患者受け入れの医療機関に対して発生届に必ず記載をしてほしい項目、というお知らせがメールで来た。電話番号や住所、新型コロナの予防接種歴というのは今までも発生届に項目があるので、これは抜かさないでほしいということだろう。それはいいとして、新たにSiO2の記載と書いてあった。これは現在使用中の発生届の項目にはない。SiO2を医療機関で計測させて、その数値から重症化するかしないかを判定しようという狙いなのだろうが、僕は反対だ。PCR検査をする段階ではその対象者が陽性か陰性かわかっていない。ということはすべてのPCR検査の対象者に検体採取時にSiO2を計測しなければならない。計測機器はサランラップ等で巻くとしても一人の患者にかかる時間が長引き、僕を含めたスタッフが感染してしまう可能性が高くなる。医療機関において一人のスタッフが感染したら、小さなクリニックならしばらく診療できずに閉じていなければならなくなる。経済的打撃も極めて大きい。いつも思うのだが、Her-sys への記載といい、今回のSiO2の測定といい、行政にとっては自分の仕事に便利で楽になることなのだろうが、その負担を末端の医療機関に勝手に押し付けないでほしい。我々もぎりぎりのところで戦っているのだ。ところでSiO2の測定だが、これが低い時、当該患者が外国人であった場合、どのように本人に伝えるのだろう。また携帯番号を必ず聞いてほしい理由は、携帯からアプリを使って自分で登録に関する作業をしてほしいからだそうだ。こういうことって日本人でもわかりにくいのに、外国人に徹底できるだろうか。
最後に一つ・・・どんな戦争も許されることはない。
posted by AMDA IMIC at 09:49 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)