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2021年11月16日

令和3年11月16日火曜

先月末ごろから継続的に拝見しているフィリピン人女性の熱傷、やはりかなりひどい。前腕の浅いU度の部分は自然治癒しているが、上腕の深いU度の部分は痂皮が形成されており、脇の下の深いU度の部分も同様。ともに一部はV度となっている。連日の包帯交換の時に痂皮も少しずつはがすようにはしているが、痛がってほんの少しに留まっている。近くの公立病院の形成外科にお願いして入院しての皮膚移植はどうか?と本人に話したが、お金のこともあり、絶対にいやだと言われてしまった。こういうときの医者はつらい。提示した治療を断られ、結果的に自分のところでなんとかせざるをえないという結論に追い込まれてしまう。昨日は本人にいずれ早い時期に時間をつくってもらい、30分ぐらいかけて痂皮をはがそうと提案した。はがすというより切除になる。なんとか応じてくれた。熱傷の部分の下に広範に局所麻酔としてエピレナミンを注射、一気にはがすべきと思う。問題は出血。熱傷の場合のデブリドメントは痂皮の部分は組織が死んでいるため、出血があるところ、すなわち生きていて再生可能な組織のぎりぎりまでを狙って行わねばならない。だから出血はする。出血しすぎると貧血になるかもしれない。またどこかの血管からの出血というのではなく、傷前面から湧くような出血になるだろうから止血もむずかしい。こういう賭けをしなければならないということだ。大きな病院でもしかしたら軽く麻酔をかけて行うことを、クリニックで行わねばならない。患者も大変だろうが、耐えてくれる患者のためにもがんばらねばならない。
 近くの公立病院の神経内科より患者情報が届いた。数日前から上肢の末梢の筋力低下が発現して先週の金曜の朝に来院したフィリピン人男性、これは明らかに神経症状と考え、そのまま近くの公立病院に紹介状を書いて行ってもらった・・・・その報告だった。診察の結果、錐体路徴候もごく軽度に認められるので頭部CTを撮影したところ、ラクナ梗塞と診断したとのことだった。入院を勧めたが、頑なに拒否したのでクロピドグレルを処方したとあった。たぶん、お金の負担を嫌っての入院拒否だろう。こういうケースが少なくない。なかなかコメントができない。
昨日も小児科に米軍基地内からアメリカ人の4歳のお子さん、初診で来院した。
posted by AMDAcenter at 08:09 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)