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2021年11月09日

令和3年11月9日火曜

フィリピン人女性47歳、日ごろから高血圧で降圧剤を内服中。一週間前から受付で肩から右腕にかけてすごく痛いと訴えている。整形外科的疾患だろうと推察し、それは近くの整形外科へと言いそうになったが、まずはいつもの診察も兼ねて拝見することにした。最後にやってきたのが8月初め、その時に降圧剤を2か月処方している。それでも降圧剤はすでに飲み切っているはず。ところが・・数日前になくなったのだそうだ。たぶん、具合が悪い時だけ内服していたのだろう。何度話しても、こういう内服の仕方が改善することはない。
血圧測定が終わると自分から右の袖をあげはじめた。現れたのは熱傷。全体像が見えないので、服を脱いでもらうと脇の下から右の肘関節の下までの熱傷。肘のあたりは熱傷U度で、あったはずの水泡はすでになく、皮膚もはがれたような状態で赤味を帯びていた。調理していて熱湯を被ったそうだ。大学病院で勤務していたころ、胃疾患とは別に熱傷を勉強していたので、これが受傷してから一週間とは到底思えない。すでに2週間近く経過しているはずだ。さらに上腕から脇の下を見ていくと、こちらにもすでに水泡はないが、皮膚は相当な面積で黒いかさぶたを形成しており、壊死となっている。その周囲は発赤している。これはすでにV度の熱傷に近い。ここまで来てしまったらエキザルベで炎症を取りつつ、乾燥させて、いずれかさぶたの部分を切除しなければ下の皮膚は上がってこないし、場合によっては皮膚移植もありうるだろう。たまたま、昨日の午前中、フィリピン人スタッフがいなかった。英語は通じず、日本語もものすごくあやふや。いつもフィリピン人スタッフがタガログ語で話してくれるので、こんなに日本語ができないとは気がつかなかった。これは当面、毎日、通院して包帯を交換し、患部の状況を見てその後の処置を考えなくてはいけないことをわかりやすい日本語で話し、「はい」という返事を聞いたのだが・・・午後になってやってきたフィリピン人スタッフにこの件を話し、ひどいやけどだったのでしばらくは通院が必要であることを再度、電話で伝えてもらったところ、本人は「しばらく行かない、時間がない」と答えていたそうで驚いた。「はい」という言葉を聞いたのに。それにあのやけどが自然に治ると思っているのだろうか?
posted by AMDAcenter at 09:11 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)