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2021年11月04日

令和3年11月4日木曜

スリランカ人女性23歳、同国人のご主人と来院。2か月前からおなかがあついと訴える。痛みも少しあるとのこと。ああまたかと思った。「おなかがあつい」がわからない。アジア人だけでなく、欧米人でも訴えることがある「おなかがあつい」。日本人だけが特殊であるわけはないので、我々がいつも扱っている症状のうち、なにかがこの「おなかがあつい」に該当するのではないかとずっと考えてきたが、いまだに結論が得られない。
 名前から推察するにイスラム教徒なので、まずイスラム教徒かどうかを確認、まちがいなかった。そこでご主人に僕が奥様の診察をし、腹部を触ることに問題がないかどうかを訊ねると「何も問題ないからどうぞ」ということだった。とくにしこりもなく、聴診ではやや超運動の音が亢進していた。もしや下痢か軟便なのか?と推察して訊ねてみると、やはり症状があらわれたころから軟便だと教えてくれた。どうやら過敏性腸症候群ではないかと疑いを持った。この方の「おなかがあつい」とは腸の蠕動運動が痛みとして認識するほどではなく、ごろごろと動くのを自覚している、その状態を表しているのではないかということだ。トリメブチンとビオスリーを処方して様子をみることにした。
posted by AMDAcenter at 10:00 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)