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2021年11月01日

令和3年11月1日月曜

診察にやってきたベルー人男性が帰り際に・・「12月にベルーに帰る。ここPCRできる?」と訊ねてきた。海外渡航のためのPCR検査と英文証明書のことだろうと思い、できると答えると「いくら?」と聞く。2万8470円と答えると「高いよ、1万円のところある」と笑いながら言う。それじゃ、REAL TIME PCR検査の料金にもならないよと返すと、「いやあるある」と自信ありげにほほ笑む。ちょっと気になってスマホで調べてみたら、2万円程度のところはあるようだ。どんな内容なのかといくつか調べてみた。すると「すべて唾液で検査で楽」とか「送ってくれた唾液で検査して証明書を書く」などと記載があるものもある。「唾液で検査」では「鼻咽頭から」と指定がある国では入国できないはず。どのように書くのだろう?「送ってくれた唾液で検査して証明書を書く」というのは海外渡航でなくても×だろう。なぜかというと送られてきた唾液が本人のものという証拠がないから。これってひどすぎる。証明にならない証明書を書くのはお金のためか?と疑いたくもなってしまう。これは絶対に×なケースだ。中には唾液採取のビデオを撮影して送ることをセットにしている医療機関もあるが、どうなのだろう。先日、ハワイ州に入国のための証明書を書く医療機関に認定されるためにハワイ州政府の作成したマニュアルを読んだが、そこには「検査法は必ずREAL TIME PCRで行うこと」とあり、検査をお願いする検査会社の名前、厚労省からの営業免許、PCR検査機械の名称、型番まで記載して提出することとあった。同じことは経産省のTecotに掲載される際にもあった。さらに検体については必ず自院でPCR検査の検体採取を鼻咽頭から行うこととあり、「郵送された検体での検査は認めない」「市中、あるいは他院でPCR検査を行い、その結果を英文書類にしたものも認めない」とあって、それに対する誓約を求められた。パンデミックが起きないようにするには、国境をあける代わりにこれぐらいの厳しい制限が求められている。その裏には偽物の診断書が横行しているという現実があるようだ。カンボジア入国の書類など、偽物防止のため、医師のサインは黒字以外でなくてはならないとある。コピーすると黒字になるからだろう。PCR検査と英文診断書で、3万近い費用がかかる現状は個人で渡航しようとする人にとってはかなりの重い負担となっている。だからといって「いい加減な」書類が横行することは再び、国を超えたパンデミックの原因ともなりかねない。とくに海外渡航のPCR検査と英文書類の作成については出国時にもめて搭乗できなかったり、相手国で入国を拒否されたりなどというトラブルに遭わないように、経産省のTecotに掲載されている医療機関で受けてもらいたい。幸い、自院でのケースで搭乗拒否にあったケースはゼロだが、他院でPCR検査を行い、書類を作成してもらい、成田空港のチェックインカウンターで搭乗拒否された方が、怒ってやってきたということがあった。
posted by AMDAcenter at 10:24 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)