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2021年04月27日

令和3年4月27日火曜

フィリピン人女性36歳、米軍基地から来院。一週間前に基地内で新型コロナのワクチン接種を受けたそうだ。それから接種をされた側の腕から手の先までのしびれ、動悸、ときどき襲ってくる呼吸困難があるとご主人に付き添われて来院。英語で話しているうちに彼女のことが少しずつわかってきた。英語はそれなり通じているのだが、むずかしい話になるとフィリピン人スタッフにタガログ語で話してもらわないと理解ができないようだ。米軍基地の中には軍属と結婚したフィリピン人女性やそのフィリピン人家族が多数暮らしているそうで、タガログ語しかわからないという人も少なくなく、病気に罹ったとき、基地内の病院でなかなか対応できないのだと後でフィリピン人スタッフが教えてくれた。彼女の話に戻そう。どこにワクチン接種を受けたのか教えてもらったところ、ちょうど腋窩の線を上腕に伸ばした部位。接種のときに指先までなにか感じなかったかと尋ねると、ビリッと電気が走ったみたいだったと教えてくれた。たぶん、接種のときに針先が神経に触れてしまったのだろう。そう考えると左の上腕から指先までの違和感、しびれ感は説明がつく。動悸などについてはすでに別の医療機関で心電図、胸部レントゲン、CTを撮影し、「異状なし」と言われているそうだ。話していて気がついたのはこの女性がもともと不安症を抱えているのではないかということ。話しているうちに細かに震えだす。そして動悸は迷走神経反射によるのではないかと推察した。いわゆる自律神経失調症だ。そのための薬で3週間ほど様子をみてもらうことにした。このようなケース、どこが専門などということはないだろうが、僕の専門でもないと思う。とくに外国人で日本語がわからない場合、断らずにファースト タッチは行い、必要があれば適切な医療機関、医師を紹介するというのが僕のスタンスだが、精神的にはとても疲れる。
posted by AMDAcenter at 09:07 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)