CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2020年10月15日

令和2年10月15日木曜

ペルー人女性42歳、両足の母指のしかも両側の巻き爪による感染、化膿でこの数カ月、来たり来なかったり。抗生剤の投与を行ったこともあるし、化膿していたときには逃げの手術として、神経ブロックを行ってから爪の一部を切除したこともある。今回も化膿しかかって悪い肉芽が爪の上にかぶさっている。できるだけ余計な手術はしたくないので、軽いうなり声を聞きながら、肉芽の外側を下へ圧迫して隙間が開くようにして。「汚いもの」が排出されるようにし、さらに抗生物質を処方した。形状記憶合金を伸びた爪に穴をあけて巻き爪を治す治療があり、市内の医療機関でも2か所ほど、これを行っている医療機関があるので紹介しようと話したが・・・・言葉がわからないこととその治療法に公的保険の適用がないことから「あまり行きたくない」と言われてしまった。すがりつかれたかっこうで、こういうときの治療が一番切なく難しい。フィリピン人のご夫婦、二人とも高血圧で処方中で、今回はなんと4カ月ぶりに薬だけ欲しいとやってきた。前回の処方は一か月分。今までどうやってしのいできたのか・・・このまま処方箋だけ書いて帰してはいけないと思い、診察室に入ってもらった。少し叱ろうかと血圧を計測したところ、二人とも140台のはじめ、高いというほどではない。「今日は薬がなくなって内服していない」とのこと、どのようにして4カ月を1カ月分の薬でしのいだのか、知りたくて、訊ねてみた。すると・・・自分たちで血圧を計測していて、「とても」高くなると内服していたと言う。それでも4カ月もったのだろうかと更に「追及」すると・・・足りなくなってからはフィリピンの親族から送ってもらった薬を飲んでいたと教えてくれた。想像通りだった。このような時、困るのは今、処方している薬の効果が「判定不能」、継続してよいものなのか、別の薬を使うべきなのか、やめてもいいのか、わからないことだ。彼らなりの内服の仕方、大げさにいうと内服の基準というものがあるのだろう。それを信じて4カ月前と同じ薬を処方した。
posted by AMDAcenter at 09:10 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)