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2020年10月05日

令和2年10月5日月曜

相変わらず海外へ帰国する人の波が止まらない。中には親族に不幸があり、一時帰国する人も。無事にたどり着けるように祈らずにはいられない。先週の中頃から毎日ベトナム人の新患がひとり・・・いったいどうしたっていうのだろう。3日の土曜日も診療開始早々に近隣のA市から同じベトナム人のご主人に付き添われた52歳の女性が来院。胃が痛い、げっぷが出ると訴える。ベッドで触診するとたしかに心窩部に痛みがある。まずは胃疾患を考え、できるだけ早く内視鏡検査が必要で、もしそれまで時間がかかるなら応急治療として内服薬を処方するということを伝えなければならない。クリニックに月一回土曜日に来てくれているベトナム人のスタッフに電話で通訳を依頼しようと携帯電話を手にしようとしたら・・患者が「○○さんに電話する」とたどたどしい日本語で言う。その○○さんこそ、僕が電話しようとしたクリニックのベトナム人スタッフだ。ちょっとびっくり。電話をして彼女と話したが、どうもこの患者のことは知らないようす。「お助け人」としてどこからか伝え聞いたのだろう。一通り、経過や内視鏡がいずれ必要ということを話してもらい、電話を患者に渡した。そして再度僕に代わると、ベトナム人スタッフが言うには「もしかして胃の内視鏡検査をするかと思い、朝から何も食べていない」とのこと。予定の内視鏡検査が2件あり、さらに通常診療に健診、海外に行くまたは帰る人達のためにPCR検査と英文診断書を書かねばならず、「余計なことはしたくない」いや「余計なことはできない」状態だったが、「緊急」ということで診療の合間に内視鏡検査を行うことにした。時間は不確定だが、それまで待ちますという返事をもらった。そして内視鏡検査を施行、胃角部に大きな胃潰瘍あり、併せて行ったピロリ菌検査も陽性。終了してから画像を見てもらいながら僕が大きな声で説明、それを携帯電話の向こうで聞いたベトナム人スタッフが同時に通訳してくれ、さらにピロリ菌の除菌療法のこと、その後のことなど話してくれて、患者とご主人はにこにこして帰って行った。やはりこういうケース、通訳または電話通訳がいてくれないと適切な医療が行えず、また患者側の不安も消えないと強く思った。
posted by AMDAcenter at 08:03 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)