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2020年09月18日

令和2年9月18日金曜

昨晩、聴いて驚いた話。菅新首相が保険外診療としてのPCR検査が高すぎるので、引き下げるようにとの発言をし、監督官庁が実態調査を開始するそうだ。これは禁じ手だろう。なぜなら保険診療ではお上によって決められた点数すなわち価格が付いているが、保険外すなわち自費診療は医療機関の自由に任されている、自由経済だからだ。この自由経済の部分にも「価格統制」するとしたら、それはもはや社会主義国家に近いことになる。高額な医療機関には人が行かなくなり、「自然淘汰」されて適切な価格に落ち着くというのが自然の流れだ。COVID-19のPCR検査だけ、こういう状況なので特別・・・などという理論を通してはいけない。たった一回のことが全ての突破口になる。日本医師会ははっきりとこれは禁じ手であることを政府に言ってほしい。ただ、現在、周りを見渡すと「でこぼこ」はあるとしても、一般的に自費診療のPCR検査の価格は確かに高いのは事実だ。僕のクリニックの費用が一番安い価格に近いと思う。個人的にはもっと安くてもいいんじゃないの?と思ってしまう価格設定の医療機関が少なくない。これについては政府も監督官庁も「なんとかもっと安くしてください」という「お願い」をするところまでが限界だろう。大きな病院ではPCR検査は自分の病院の中で行っているが、それ以外の医療機関では検体採取だけ行い、検査は検査会社に依頼している。検査会社から医療機関に請求される金額が現在は検査会社によって異なるものの、およそ一検体税込み1万5千円から1万9千円近い。それに人件費、判断料等を加味して各医療機関は自費診療としてのPCR検査の価格を設定するわけだ。すると、どう考えても2万円を超えてしまう。さらに安くしろと言うなら、この検査会社での一検体あたりの価格を安くしてくれないと医療機関もたまったものではない。ある意味、感染のリスクを犯しながら検査に臨んでいるわけだから。検査会社の価格がどのように決定されているのか、PCR検査については具体的にはわからないが、一般的に言えば試薬とか人件費だろう。その試薬の費用さえわからない。もともとPCR検査の器械を持っていたかどうかも関係してくるかもしれない。このあたりから裸にしていかないと安易に医療機関での価格を下げろとは言えないはずだ。
posted by AMDAcenter at 08:56 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)