2020年06月20日
令和2年6月20日土曜
ひやったとしたことがあった。タイ人女性56歳、一昨日の木曜日に来院し、昨日、金曜日に内視鏡検査施行。初めての内視鏡検査で怖いので、寝ている間にしてほしいと言われて・・・サイレースを蒸留水で10%に薄めたものを静脈注射。2分ほど経過して、よく寝ていることを確認して内視鏡を挿入した。正確に言うと挿入しようとした。食道に挿入できた・・と思ったら、そこから手が動き・・・看護師と助手が手を抑えている間にマウスピースが半分外れかけ、指を使って口を開けようとしたが、ものすごい力で噛みしめてくる。大人が力いっぱい噛む力はとてつもなく強く、指など噛みきれてしまう。だからといって、ここで指を離すと内視鏡そのものを噛まれてしまう。もう、20年近く前にタイ人男性に内視鏡を噛まれてしまい、その修理に50万以上かかったことを思い出した。全力でマウスピースを押し付けながら、内視鏡を抜去、その瞬間にマウスピースが外れた側の歯を抑えていた指も引き抜くように離した。スタッフが一瞬、別のことをしようと手を離すとこういうことがありえる。再度、内視鏡を挿入しなおし、無事に観察を終えて終了。アネキセートを静脈注射して1分ぐらい、睫毛反射が出たところで呼びかけると、何事もなかったように目覚めてくれた。「何も覚えていない、怖かったけどよかった」と一言。怖かったのはこちらかも。
posted by AMDA IMIC at 06:44
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