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2020年06月19日

令和2年6月19日金曜

タイ人女性56歳、胃が痛いと来院、おなかが熱いと心窩部あたりを指さす。吐き気はあるが、嘔吐はなしと。薬を欲しいと言われても、病気がわからないので、出しにくい。「胃薬」と言われても、本当に胃の病気と決めつけてよいのか、胆石などということはありえないのか、そして仮に胃の病気であっても胃炎なのか、潰瘍なのか、がんである可能性だって否定できないし・・・空腹時痛ではなさそうなので十二指腸潰瘍ではなさそう・・頼み込んで、本日、内視鏡検査をさせてもらうことにした。タイ人男性61歳、「現場」の仕事で千葉県だそうで、診察を終えたら行くのだと教えてくれた。高血圧にて通院中。前回処方分を内服し終えて1週間、やはり血圧は高い。薬を切らさないようにと来るたび来るたびに話していて、もはや話疲れてしまった。中国人のお嬢ちゃん4歳、30分前に転倒して頭を打ったと母親から電話があった。来てもらうと額に円形の少し赤くなった部分がある程度の打撲。神経学的にも異状はなく、問題なしと診断した。打撲だけでも後で吐き気が来るときがあるので、夕食はいつもより少し少なめに食べてくれるように母親に頼んだ。子供が怪我をしたことについて母親が相当に責任を感じているような様子だったので、「こどもさんが怪我をすることはお母さんに責任ではありませんよ、どんなに側にいても転んだり、怪我をするときはありますから・・」と話すと目に涙。同じ中国人のご主人に怒られるのだそうだ。どこの国も同じ、父親は子どもがかわいいから怒るのだろうが、自分が側にいても怪我をすることがあるということをわかってほしい。怪我のたびに母親を叱ると、彼女を追い詰めることになりかねない。
posted by AMDA IMIC at 07:10 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)