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2020年01月31日

令和2年1月31日金曜

フィリピン人女性53歳、ダブルワークをしている。常勤の仕事の休日はアルバイトに励んでいるそうで、「こどものころから働いていた」そうだ。働き方改革に逆行するような生き方だが、「そろそろ働くのも疲れた。引退したら寒いところにいるのはいやだ、暖かいところに帰りたい」と話していた。韓国人女性55歳、ご主人といっしょにハワイに行き、数日前に帰国したそうだ。症状はのどの痛みと37.2度程度の発熱。インフルエンザの予防接種を受けているので、念のためにインフルエンザの検査をしたが陰性。これでよかったはずなのだが、浮かない顔。理由を訊ねると、「ハワイにもたくさんの中国人客がいて、いま中国で流行っているウィルスにかかっているんじゃないかと心配してる」と教えてくれた。「さっきの検査でそれもわかるの?」と言うので、インフルの検査だけと話し、今の症状や状況から新型コロナウィルスの検査は必要ないと告げた。モンゴル人女性21歳、留学生。保健福祉事務所からの紹介状を持っていた。食品関係のアルバイト先の便培養検査でO-128が検出されたが、訪れた医療機関で抗生剤の処方をお願いしたら断られ、学校の先生に付き添われて保健福祉事務所にやってきたとのことだった。同所としては現在の食品関係のアルバイトに行ってはいけないと法に則って就業制限をかけたいらしいのだが、聞き入れないとのこと、そうだろうと思う。たぶん、生活費のほとんどをアルバイトで稼いでいて、そうそう、アルバイトをチェンジできない状況なのだろう。日本語力に問題があり、英語は通じず、難儀した。再度、便培養をさせてもらい、菌の検出だけでなく、抗生剤の感受試験を経ないと、どのような抗生剤の内服が効果的なのかがわからないということをどうにか声明して、一週間後に来院してもらうことになった。
posted by AMDA IMIC at 11:12 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)