2020年01月17日
令和2年1月17日金曜
昨日のこと、診察前にいつもお世話になっている至近距離の調剤薬局の薬剤師がやってきた。一人はお菓子、一人はお花をくださって「先生、おめでとうございます」と言ってくれたのだが・・一瞬、何がおめでとうなのかわからなかった。すぐに気がついた。30年前の大雪の日、クリニックが開業した日だ。開設30周年を迎えたというわけだ。あの日、取材に朝からNHKの夜の7時のニュースのディレクターが来ていて、クリニックの前で「こんな、雪になっちゃいましたねえ」と言われたことを今でも覚えている。こんな雪の中で誰が来てくれるかと不安にかられていたが、診察開始時間の少し前にシャッターをあけたら大和市立病院勤務時に僕の外来に通院してくださっていた人たちを中心に50人近い人がいて、受付が大混乱になってしまった。当時は僕が外国人医療に手を染めるきっかけとなったカンボジアやラオスからのインドシナ難民出身者、なにかで知ってくださったフィリピン人の人たちなど、月間の延べ外国人患者数も20人とか30人だった。それがいまは平均して月間の延べ外国人患者は230人前後だ。開設して30年、この間、診察実日数が7588日、外国人患者は84か国9311人、延べ7万4289人に達した。もしかしたらこのクリニックは地域の国際化に、小さいけど確かな足跡を残したのかもしれない。
posted by AMDA IMIC at 10:28
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