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2019年06月11日

令和元年6月11日火曜

フィリピン人女性59歳の診察を終えて降圧剤の処方を書いたところで、同伴してきた見覚えのあるフィリピン人男性・・・・彼女のご主人が「ドク、ここ、こうなった。ここにもある」とシャツをあげて左の側胸部を指さした。見るとひとつは、いぼの跡、1カ月前にやってきたときに簡単に取れるなら取ってほしいと、その時も奥さんの診察のついでに言われ、糸で結んでおいた記憶がある。あのいぼが糸で結紮したために血流不全に陥って脱落したのだろう。その時も診察とは窓口で言わなかったようで、顔見知りのこともあり、手元にあった余った糸で結紮して費用はもらわなかった。今回、彼が示したところにはこの痕跡の下方にもう一個小さないぼがある。このいぼも処理してほしいらしい。前回同様、カルテは出ていない。受付で言わなかったのだろう。再び、手元にあった糸で結紮した。これは完全に僕の判断間違いだ。前回、ちょっとしたことと思い、無料でやってしまった。だから彼は今回も「奥さんの診察のついで」ぐらいに考え、無料だと思っている。今回だけ費用を請求するのもつじつまの合わない話だ。外科医なので、ついこれぐらい簡単な処置だからと思ったことがいけなかった。大いに反省しなくては。
posted by AMDA IMIC at 09:14 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)