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2020年08月14日

令和2年8月14日金曜

昨日、午前の終わりごろ、国籍を名乗らない外国人から電話があったと看護師が教えてくれた。8月10日から発熱があり、12日に近くの医療機関を受診したそうだ。軽い風邪でしょうと言われたが、PCR検査については「やってもいいけどやらなくてもいい」との医師の言葉だったということだった。患者側の聞き違えとか解釈の違いなどということがありえないわけではないので、こういう言葉はそのまま信じるわけではないのだが・・・症状が軽かったということなのだろうと推測した。どこでPCR検査を受けられるのかと医師に訊ねたら、わからないので保健所に聞いてくれと言われた、電話をしてもらちがあかず、自分でもPCR検査を行ってくれそうな医療機関を探したが、見つからない、そちらでやってくれるか?という内容だったらしい。ここまで日本語で説明できるというのは相当な日本語力と思った。住まいを訊ねてもらうと田園都市線沿いの横浜市青葉区だとのこと、PCR検査の保険診療、自費診療の線引きはむずかしいところもあるが、この患者の場合は症状があるので保険診療の対象となるはず。ということはできるだけ公共の乗り物に乗らないようにしなくてはいけないので、住所の近くで医療機関を探すよう、再度、保健所に相談するように伝えてほしいと看護師に話した。先方は理解してくれて電話が切れたようだったが・・・午後2時になって再度、彼から電話があった。散々探したが、どうしても見つからない、外国人が「みな」そちらでPCR検査を受けているようなので、受けさせてほしいとのことだった。外国人が「みな」僕のクリニックでPCR検査を受けているなどという事実はない。海外へ帰国する人のためのPCR検査を行っていることを指しているのだろうと勝手に推測した。精神的にも参っているようなので、最終的に検査を行うことにした。車はない、電車はだめとなるとタクシーで行ってもいいかと尋ねるので、それはだめと答えた。そして厚労省の指示通り、「きちんとマスクなど防護を行い、やむをえないので、電車のすいている部分に乗ってくるように」と話した。約束通り、午後4時ごろ、それらしき男性が現れた。中国人だった。症状は軽微、むしろメンタルな問題を抱えているように見えた。帰国する友達が数人、僕のクリニックでPCR検査を受けたそうだ。それで「みな」ここで受けていると言う言葉になったわけだ。ドアの外に待機、検体採取は鼻咽頭でこちらはフェイスマスクと手袋、ガウンで装備、そのまま外で自己負担分を支払い、帰って行った。日本人でもどこでPCR検査を受けることができるのか、ややこしくてわからないというのに、日本語を話せない人はいかばかりかと考えた。
posted by AMDA IMIC at 08:58 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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