国籍別ではフィリピン6人、ペルー4人、タイ2人、パラグァイ、ブラジル、ガーナ、ネパール各1人ずつ
保険別では社保10人、国保3人、生活保護2人、自費診療1人
年代別では30代1人、40代2人、50代6人、60代6人、70代1人
大和市胃がん検診の申し込みを行った3人がいずれも外国人、内視鏡検査が初めてで胃の不快感があるというガーナ人男性、そしてタイ人男性2人。うち1人はかなり以前に内視鏡検査を日本で受けたときにつらくてたまらなかったので麻酔をかけてほしいとのこと。麻酔の費用だけ自費になることを説明した。3人とも、ピロリ菌について説明したが、どこまで理解してくれたか、不明だ。内視鏡の本体を噛まれてしまうと修理に50万円の費用がかかる。この修理が終わって内視鏡が戻って来たばかりなので心配だ。
この日はややこしい外国人患者が多かった。40代のフィリピン人女性、なぜか公的保険に加入しておらず、自費診療となってしまった。姓は日本人と同じなのだが・・・複雑な背景がある人は少なくなく、訊ねなかった。
タイ語を話す男性、国籍別集計ではタイ人としたが・・・タイ語は話せるが、書けないと言う。名前からしてタイ人の名前ではない。それだけでピンと来た。両親の国籍はベトナム、その昔、ベトナムがフランスと独立戦争を戦ったとき、たくさんのメコン河流域の住民が戦いに巻き込まれて死傷することを恐れ、小さなボートに家財道具を乗せて、メコン河の上流に向かい、逃げたことがあった。彼らはそのまま東北タイのメコン河に面する地域に上陸し、暮らし始めた。この男性が住んでいたノンカイはメコン河を挟んでラオスの首都ビエンチャンに面しているところだ。日本には偽造パスポートでやってきたそうで、当然のことながら入管に捕まったらしい。ところが釈放されておまけに国保にも加入している。僕の推理はこうだ。以前にも同じ人が1人いたが・・・タイ大使館に訊ねると、タイ人ではないから知らないと言われ、ベトナム大使館に訊ねると、もはやベトナム人ではないと言われ、要するに無国籍となり、日本が加盟する国際条約により、無国籍者は帰る国がないということで保護せざるをえず、結果的に特別在留資格の一種をもらい、合法滞在しているのだろう。ただし、パスポートが持てないので、将来的にも日本から出ていくことはできないと思う。東北タイには彼のようなベトナム人が多く住んでいて、ベトナム料理屋も多く、地域の大きなお祭りにベトナム人の民族衣装であるアオザイを来た若い女性の一団が列をつくり、踊って行くのを見たことがある。多くの人はタイの役場に出頭し、タイ国籍をもらい、いわゆる同化をしていったのだろうが、同化を拒んだり、怖くて出頭しなかった人たちの子孫は無国籍となり、学校にも行けなかったのだろう。これが彼がタイ語は話せても書けない理由だと思う。
【(カテゴリーなし)の最新記事】