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2025年11月10日

2025年11月10日月曜

8日の土曜日、患者総数は58人、そして外国人はさすがに土曜日、22人、全体の37.9%を占めた。
 国籍別にはフィリピン10人、インドネシア3人、タイ3人、ペルー2人、ベトナム、パキスタン、中国、アルゼンチン各1人ずつ。保険別では社保21人、国保1人。
パキスタン人女性27歳、初めてクリニックにやってきたのが今年の7月。腹痛と下痢が続くと父親同行で来院。過敏性腸症候群としてトリメブチンを3週間処方したが、その後は来院せず。日本には一昨年の10月にやってきたそうで、父親は以前から日本にいて日本語は上手。彼女は父親がいる日本で医学関係の修士課程を学ぶために来日したと話していた。今回の主訴は吐き気と食欲喪失。2週間前からというが、痩せ方がひどい。聞けばパキスタン在住の頃より体重が12kg減少したそうで、BMIが16にまで落ちていた。前回の過敏性腸症候群のことなどを考えると、神経性食思不振症ではないかと強く疑った。
 医学関係を専攻しているとのことだったので、素直に意見を話した。2か月後に1か月程度、パキスタンに戻ることになっていると言う。神経性食思不振症を強く疑うし、同病は最悪、命にかかわることもあるので、母親が待つパキスタンにできるだけ早く戻り、勉強を日本で続けるかどうかはまずは体調が戻ってから考えてはどうかと提案した。ここで、どうしても勉強を続けたいと言われてしまうと困るのだが・・・彼女自身もそのように思っていたようで、ようやく少し笑みがこぼれた。話していて思ったのだが、性格的に自分の困りごとを積極的に周囲に相談するタイプではないように見えた。再度、父親と本人に、何が引き金になって神経性食思不振症に陥ったかは定かではないが、故国と日本の環境のちがいや、勉強している大学での環境への不適合など、いろいろと考えられるので、まずは元の環境下、すなわちパキスタンに戻ることを提案すると伝えた。すると父親の顔にも安堵の色が見えた。本人と父親から受け入れ大学あてに診断書を書いてもらいたい、その方が話がスムースに行くということで、長い内容の診断書を書いた。
 上記の外国人患者統計に入らない件が二つ。受付にやってきたベトナム人男性と知り合いだという通訳を兼ねた女性。女性はどうやら実習生受け入れ先と関係があるらしい。転職するので検査と診断書を書いて欲しいという。まずは何の検査が必要なのかを聞いて費用を伝えなくてはならない。血液検査も含まれていたが、血液検査では何の項目が必要なのか、わからないし、それによって費用も変わる。一般的に就労のために必要な血液検査の項目で費用を概算して伝えた。そのころ、待合室は通常の診察および予防接種を受ける人で満杯、とても飛び込みで必要とされるすべての検査を行うことはできないと判断、空腹で来ているとのことなので採血は行うとし、心電図、胸部レントゲン写真は血液検査の結果を聞きにくる日、すなわち来週の月曜以後に来てもらって検査を行い、そのまま同日に診断書を書いて渡すという段取りにしようと話したところ・・・平日には来れないし来週の土曜日にはベトナムに一時帰国するので来れないと言う。採血の結果がどうしても翌日以降に結果が出るので、彼らが考えている「きょう、検査して即日、結果をもらって・・・」ということはできないと話すと、じゃ、検査しないと帰って行った。なんだか、受付を混乱させただけに終わり、こちらにとっては時間の無駄だったような気がした。
 さらに別件、カナダにいる男性についての電話での問い合わせがあり、フィリピン人スタッフが対応してくれた。電話してきたのは日本にいる英語を話す女性だという。彼がカナダで脊椎のMRIを撮影しようとしたら1か月以上先になるとのこと、2週間後に彼女に会いに日本にやってくるので滞在中にMRIを撮影して欲しいとのことだった。僕のクリニックはインターネットで探したとのことだった。自費診療になることも了解しているようだったが、こういうケースは安易に引き受けられない。引き続き、病気の治療のためにビザを取得したいとか変更したいとか、ややこしいことに発展しかねないからだ。そもそも彼らの本当の狙いがわからない。フィリピン人スタッフにさらに詳細に話を聞いてくれるように指示、わかったことは日本の滞在期間はわずかに4日。それで初診で医療機関を受診し、MRIを受けて、結果も聞いてというのはほぼありえない。そのように伝えて断ってもらった。
posted by AMDA IMIC at 09:11 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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