国籍別にはフィリピン7人、ベトナム2人、韓国、インドネシア、アルゼンチン、スリランカ各1人。
保険別では社保10人、国保2人、生活保護1人。
フィリピン人男児0歳、ベトナム人男児2歳、予防接種で来院。元気よく泣いていた。
ベトナム人女性29歳、技能実習生。インフルエンザの予防接種で来院。いつも思うことだが、いわゆる発展途上国からやってきた人たちは感染症の怖さを知りつくしているのだろう、予防接種はほぼほぼスルーしないで受けに来る。
フィリピン人のご夫婦56歳と59歳。二か月分の薬が欲しいとフィリピン人スタッフに連絡あり。ご主人は降圧剤だけ必要で、中性脂肪の薬は余っているから必要ないとのこと、奥様も同様。どのような薬の内服の仕方をしているのか不明。二か月分も不要ということは内服していないということだろう。しかも、この半年、空腹時採血から逃れている。来院時に食べて来てしまうと空腹時でチェックしたい項目が多くて、採血しにくい。内服の仕方についてはいつ、何錠内服するかではなく・・・どうしてこの薬が必要なのかを説明して納得の上で処方しているのだが・・・聞いていてくれないということなのか。
フィリピン人男性47歳、咳、痰で来院。新型コロナの簡易抗原検査を施行するも陰性。対症療法として内服薬を5日分処方。すると、もう少したくさん薬が欲しいと言う。なぜ?と訊ねると明日、フィリピンに一時帰国するからとのこと。日本国内に薬が品薄であることを説明して7日分処方した。ところで、なぜフィリピンに明日行くの?と訊ねると、大粒の涙が・・・兄ちゃんが脳出血で倒れて死にそうだから会いに行くとのこと。もともと高血圧だが、医療費が高くて病院には行っていなかったそうだ。フィリピンではよくあることだ。病院でがんと診断されると、病院には行かず、家で死ぬのを待つ。治療を受けると家もなにもかにも売らねばならず、もしかしたら借金も抱え、後で残された家族が生活できなくなるからだ。昔の話ではなく、バリバリ今の話。いつも彼らから聞こえるのは「ああ、日本にいてよかった」という言葉。
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