こういう数字は滅多にないこと、ここ二日、比較的外国人患者が少ない日が続いているが・・・となると今日14日の土曜日が怖い。大挙してやってくるパターンが多いからだ。
しかも午前中は天気が良いとのこと。
つい、数日前のこと、診察室にいたら、受付から大きな男性の声でつたない日本語が聞こえてきた。なにやら言い争っているようにも聞こえるし、でももともと声が大きい人もいるし・・・後で複数のスタッフからこの件について聞いてわかったことが悲しい。
このフィリピン人男性、なぜか社保と国保の二枚の保険証を持っていた。会社をやめたのが数か月前で、その時に5月までは社保が使えると会社に言われ、当クリニックでは社保の保険証を提示していた。6月からは社保が使えないからと会社で国保の手続きをしてくれたらしい。手続きをしてもらった国保の保険証はずっと使わずに所持していて、今回、6月になったので、いよいよ社保は使えなくなったと考え、国保の保険証を受付で提示したというしだいだ。
当然のことながら、数か月前に会社をやめて国保の保険証を受け取ってからは社保での診療はできないから、レセプトは数か月分、戻ってくることだろう。戻ってきたら面倒だが、国保の保険証の番号で再度、提出すれば医療費は振り込まれる。
本人は国保の保険証は前日に市役所でもらったのだと繰り返すが、国保の保険証の発行日は数か月前で、会社を辞めた直後になっている。
これについて、受付側では国保の保険証の発行日が数か月前なので、前日に受け取ったものではないだろうと受付スタッフの中で話しあっていたらしい。その話の中で「なにか」を発言し、その日本語を聞いたフィリピン人男性が侮辱されたと思って、声を荒げたらしい。
国保の保険証の発行日が数か月前なら前日に市役所で発行されたということはないだろう。これは受付のスタッフの話が正しいと思う。ただし、受付スタッフの中でうっかり話した日本語を聞きとがめて相手が怒るというのは尋常ではない。受付のあの狭い空間であっても患者は聞いているということは忘れてはならないだろう。
そして、こういうトラブルが僕に報告がなかったというのもいけないことだ。こういうトラブルはすぐさま、彼らのコミュニティの中に伝わる。大きなトラブルに発展する前の一手が打てなかったということになるから。
あれからいろいろと考えてみたが・・・もしかしたら彼は国保の手続きを数か月前に行い、発行日を過ぎても受け取りに行かず、本当に前日に受け取りに行ったのではないかということだ。
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