国籍別にはフィリピン人10人、ベトナム人8人、ペルー人2人、アメリカ人2人、パラグアイ人2人、タイ人1人、カンボジア人1人という内訳。
ベトナム人スタッフが来てくれる日は本当にベトナム人の受診が多い。52歳と47歳の兄弟、生活習慣病の診察が終わってから話したいことがあると言い出し、会計を終えていたが、再度の診察。二人は11人兄弟で、うち一番上の姉が肝臓がんで亡くなり、もう一人の兄弟がB型肝炎から肝臓がんになり、現在、抗がん剤を使用しているとのこと。で、自分たちも怖いので肝臓を調べてほしいと言う。B型肝炎の垂直感染の可能性があり、二人ともHBs抗原と念のためにHCV抗体も検査した。結果によってはその配偶者も調べるつもり。
フィリピン人女性29歳、フィリピン人スタッフが診断書を書いて欲しいと話していると教えてくれた。診察室で話を聞くと・・・今回、幼稚園に勤務することになったが、こどもたちといっしょの給食を食べなければならないと言われたとのことだった。それがなぜ問題になるのかというと、肉類を食べると気持ちが悪くなったり、吐き気がして10年ぐらい食べていないと教えてくれた。幼稚園に肉類を食べられないことを話したら、医療機関に行って食べられないという証明書を書いてもらってこいと言われたと言う。なんだか、話が見えない。どうしてそんなことに医療機関での証明が必要なのか? アレルギーではないというので、単純にあなたはベジタリアンなの?と訊ねると「そうです」とのこと。ベジタリアンを医学的に証明することはできないし、どうして医師の診断書が必要なのか、ますますわからなくなった。幼稚園側にしてみれば、園児といっしょの物を食べようよという方針がだめな理由を知りたいということかもしれないが、これって個人の尊厳の問題だろう。食べられないなら、家から別にベジタリアンの食事を持ってくればいいだけで、それを許可するかしないかだけだろう。外国人が多く就労するようになると、こういう問題が起こりがちだ。仕事中にイスラム教徒がお祈りするために仕事を少しだけ抜けるのがだめとか・・・外国人を雇用する側はこれぐらいの知識は持っていて欲しい。もう、そういう時代になっていると言うことを。
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