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2025年03月17日

2025年3月17日月曜

 15日の患者総数は57人、うち外国人は25人で全体の43%を占めていた。前週の土曜日もたしか、40%を超えていたと思う。18人は生活習慣病での通院、ということはこの数字は今後も続くということだ。
 国籍別にはベトナム人が10人、やはりベトナム人スタッフがやってきてくれる土曜日はベトナム人が多い。化学熱傷で包帯交換を続けているベトナム人男性46歳についても、今週からは仕事で通院できないような話を聞いていたので、今後の傷の包帯交換を自分で行うこと、塗布する薬は処方すること、傷がどういう状態になったら受診して欲しいか等をベトナム人スタッフを介して伝えた。14歳男性、予防接種についての問診等、ベトナム人スタッフを介して理解してもらって接種。会社の検診で血液検査の項目がひっかかってしまい、会社の指示で精密検査にやってきた男女が2人、英語が話せない人が多いベトナム人についてはどうしてもベトナム人スタッフが勤務する日に来てもらわないと、こちらの真意が伝わりにくい。
 フィリピン人8人、1人を除いて生活習慣病での通院者。顔なじみが多く、笑顔で診察。クリニックの待合室を通りかかったら極端に肥満な女性を発見。通院してくる男性患者の奥さんだ。「かなり」ではなく、極端な肥満で、飲酒の量が半端ではない。酔うとご主人を殴ることもあるというが、温和なご主人はそれでも彼女をかばう。一度、注意をしたことがあるが、それ以後、僕が怖いと話しているらしく、ご主人を車で送って来てもクリニックの中に入って来たことはない。ここまで本気で嫌われるとは・・・ 
 タイ人は3名。診察時によく僕にとお酒を持ってきてくれる男性65歳、糖尿病と高血圧で長く通院してくれている。いまさら、お酒が飲めないとは言えず、気のいい彼からいつもいただくたびに罪悪感にとらわれてしまう。女性47歳、不眠症と心因的な所見でこの23年ぐらい、拝見している。日本人のご主人が急死してしまい、遺産をめぐってご主人の親族と裁判になっている、正確に言うと、裁判されているという状態がずっと続いていた。いつもカバンの中に亡くなったご主人の写真を額に入れて持ち歩いている。こういうところが典型的なタイ人女性だと思う。彼女から聞いた言葉は・・・もう疲れてしまい、タイに帰りますと・・・肉親がだれもいない日本で生活する意味がないということだろう。昨年の10月にも70台の女性が全く同じ理由で帰国した。ご主人が亡くなり、前妻の娘にお金の件で疑われ、疲れ果てたと・・・娘は二人いて、彼女を疑った娘の妹からの手紙を最後に見せてくれた。そこには「あなたを守ってあげられず、ごめんなさい」と書いてあった。日本人男性が日本人の伴侶と離婚、または死別して、外国人女性と結婚し、そのご主人が先に亡くなったときに発生するトラブルの典型だ。もちろん腹黒い外国人女性もいるだろうが、この二人は心底、ご主人を愛して、ご主人だけが知り合いの日本に生活してきたので、こういう結果は聞くのもつらい。
 ほかにドミニカ人女性、台湾人女性、カンボジア人女性、ネパール人男児がいた。
posted by AMDA IMIC at 10:45 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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