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2025年01月31日

2025年1月31日金曜

 このところ、外国人患者も日本人患者も少ないと思っていたが・・・単純な理由に気がついた。慢性疾患は28日処方の方が多いのだが・・・ちょうど一か月前は年末年始の休みで診察していない、すなわち4週間後の今時もまたその影響で慢性疾患の患者さんが少ないというわけだ。
 アメリカ人女性52歳、慢性甲状腺炎で内服治療中。先週、甲状腺ホルモンの採血を行い、結果を聞きにやってきた。およそ、うまくコントロールできており、続けて2か月分を処方した。
 スリランカ人男性48歳、高血圧にて通院中。とくに大きな変化はなく、処方した。
 タイ人男性59歳、最近、血圧が高いと来院。計測すると150程度、朝食は食べていないとのことなので、空腹時採血を行った。とりあえず、食事指導を行った。
 フィリピン人女性50歳、会社の健診で血圧が高いと指摘され、来院。健診結果を見せてくれたが、健診施行日が7月となっていた。すでに半年を経過している。どうして半年後にやってきたのかと訊ねたら、結果が来たのがつい最近だからと答える。これは虚偽だろう。通常の会社の健診ならどんなに遅くても二か月後には手元に結果が来るはず。僕のにらんだところは会社で健診で指摘された項目について医療機関を受診したかどうかと訊ねられ、受診していないと答えたところ、受診するように強く言われたのだと思う。聞けば会社の健診は年に二回あり、次は2月すなわち来月だという。血圧は内服治療が必要と思う程高くはなかったので食事指導を行い、採血も行った。
 夜になり、近隣の医師会の会長と協議する事項があり、出かけた。話し合いをはじめてすぐ、携帯が鳴ったので、出たところ、長く拝見している日本人患者のお嬢さんからだった。
昼から患者である母親に電話をしているが、つながらず。心配になって自宅に見に行ったところ、倒れてすでに亡くなっているとのことだった。救急隊は来ているが、すでに亡くなっているとのことですべての市内の病院に搬送を断られたとのことだった。電話を替わった救急隊員がたまたまおじいちゃまを僕が胃がんで手術をし、お父様を現在、クリニックで拝見している、そういう関係の方だったので、スムースに話は進んだ。警察も来ていて、病気療養中であることは話したが、どうも僕自身が現場に行かないとすべてが動けないような状況だと教えてくれた。会議を短時間で切り上げ、クリニックに寄って死亡診断書を持って、駆け付けた。警察の方と話をし、ご遺体を確認し、お嬢さんに話を聞いて死亡診断書を作成、帰宅したら午後10時を過ぎていた。ふと思ったのは、これが外国人患者であったら、どのようになるだろうと・・・うまく意思の疎通ができず、大変なことになるだろうと思った。
posted by AMDA IMIC at 09:02 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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