ネックになっているのは発熱患者受け入れに人数制限を設けている医療機関が多いからであろう。新型コロナの流行以後、厚労省は新型コロナをメインとする発熱患者を受け入れるか否か、医療機関に手上げを求め、手上げした医療機関には通常診療の患者が感染しないように、別の時間帯、あるいは動線的に通常診療の患者とは一線を画した場所での診察を求めた。そのために通常診療への影響を考慮して、一日に受け入れる発熱患者を3人とか4人など、ごく少人数に限った、いわゆる発熱患者等受け入れ医療機関が増えてしまったのだ。
その影響は情報に取り残されやすい外国人にしわよせが来ているのではないだろうか。普段からかかりつけ医を持たない立場の訪日外国人にあっては発熱した際に診てもらえる医療機関を探すことは一層困難であるはず。そして何日間、自宅あるいはホテルでおとなしくしているべきか、スケジュールのある人たちにとっては情報も届かないどころか、届いたとしてもじっとしてはいられない立場で・・・結果としては感染を周囲に広げる結果になりかねない。心配の種がつきない。
21日の土曜日の外国人患者総数は16人、フィリピン人女性56歳、23日月曜の飛行機でフィリピンに帰国するというのに、20日の朝から37.2度の発熱。新型コロナやインフルエンザに罹患していたら、搭乗できるかと心配をしていた。二つの抗原検査はともに陰性。陰性と告げた途端に座り込んでしまった。
フィリピン人女性61歳、高血圧の治療で通院中。タガログ語のスタッフがいつも診察には立ち会ってくれるが、まったく理解してくれない。言葉の問題で理解できないのではないのだ。いつもの便秘の薬も欲しいという。おやっと思った。カルテを見ても便秘の薬を処方した記憶はない。フィリピン人スタッフが別の医療機関でもらった薬はないとのこと。首をひねってしばらく考えていたが・・・わかったことは夜寝る前のオメプラゾールをずっと便秘の薬と思って内服していたとのことだった。彼女はメンタルと知的な問題を抱えていて、ほかのフィリピン人とは少しちがうとは思うが、こんなこともあるということだ。
待合室にかわいい白い帽子をかぶったアフリカ系の生後2か月の女の子、両親に抱きかかえられて予防接種にやってきていた。親の愛はどこの国も同じ。病気に負けずにすくすく元気に育ってほしい。
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