アフガニスタン人女性24歳、前回、初診のときには暗い顔でほぼ一言も話してはくれず、これからの診療をどうするか、日本でどのように生きていくのか、心配になった。同国人のご主人が比較的、陽気でいろいろと話してくれるのだが、僕が説明している途中で口を挟んで、別の話を始めることが困る。こういう時には話を遮って、まずはこちらの説明を全部聞いてくれと言うことにしている。前回の血液検査でひどい貧血状態だったので、鉄剤投与を開始して1か月半、彼女の顔色がかなり良くなってきた。ご主人を通さないと言葉が通じないのがもどかしいが、体が楽になってきたそうだ。1か月半といえば、1か月処方しかしていないので、すでに内服し終えてしまったはず。内服し終える前に来てくれるように頼んだ。5歳と3歳の娘さんがいて、くったくなくてかわいい。目がくりくりしていて好奇心が旺盛。スタッフともすぐに仲がよくなった。こういう子供たちが本国ではタリバンの現政権下で教育が受けられない。彼らが本国に帰ることができる日は来るのだろうか。
フィリピン人デイ。4時間の診察で12人。この時期、フィリピン人は毎週、「マリガヤン パスコ」、すなわちクリスマスおめでとうで・・・毎週末どこかでパーティ。高血圧や脂質異常症の食事療法に反するような食生活が続く。そういえば、この12人のうちの一人の64歳の女性が「来年は定年になるので、フィリピンに永久帰国する」と話していた。稼ぐだけ稼いだので、もういいということなのか、故郷が恋しいのか・・・日本は平和でどろぼうも少なく、治安もいいし、医療保険もあると思うのだが、それでも定年後の生活を考えると、日本に残るという選択肢はないのだろう。
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