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2024年12月07日

2024年12月7日土曜

 同じタンザニア人の知り合いに僕のクリニックを紹介されたというタンザニア人女性40歳、HIV検査をしてほしいと来院。理由や何のために知りたいのか、場合によっては結果を文書にしなければいけないかもしれないのでと説明したが・・・ただ自分で知りたいためというので、この2か月以内に感染した場合は今日の検査ではわからない旨を伝えて検査した。結果は陰性。ほっとしたようすで丁寧にお礼を言って帰って行った。このHIVやB型肝炎のs抗原や梅毒の即日検査試験紙を発売している米国の会社が、発売を中止すると発表したのが9月、現在出回っている試験紙の有効期限が来年の3月に来てしまうので、4月以降は世界中で即日検査ができないということになってしまう。発売中止の理由は不明だそうだが、残念としか言いようがない。感染を疑う方は一日も待てない精神状態でやってくるので。
 ナイジェリア人男性31歳、見せてくれたのがスマホの画面。なにやらピンクのもので、訊ねると、2週間前に吐き気がして吐いたら、ピンク色のものが出たと言う。よくよく画面を見たら、血液だとわかった。聞けば吐いているうちに出たとのこと。当時は水様便もあったとのことだった。感染性胃腸炎で吐き気が強いタイプだったのだろう。吐き気が強く、食道上部の粘膜が裂けたに違いない。よくあることだ。このように説明したが、どうも納得している様子ではなかった。ピンク色のものはそれから出たのか?と訊ねると、出ていないとのこと、それなら問題はないはずと話しておいた。すると今度はおしっこが泡立っているという。検尿を行うとタンパクや糖、潜血反応は陰性だが、たしかに泡立っていると看護師から報告があった。以前に腎結石に罹患したことがあるらしく。上腹部から背部の軽度の痛みもあって、腎臓が心配と話す。腎機能をチェックするために採血をさせてもらい、結果を見てから、近くの公立病院の泌尿器科を受診してもらうか、こちらでCTを手配するか、検討することにした。
posted by AMDA IMIC at 10:12 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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