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2024年11月26日

2024年11月26日火曜

 23日土曜も休みだったためか、日本人患者だけでなく、外国人患者も多かった25日月曜の診察。外国人患者の内訳はフィリピン人14人、アメリカ人3人、タイ人2人、ペルー人2人、ナイジェリア人2人、ベトナム人、中国人、カンボジア人、アルゼンチン人、ドミニカ人、イギリス人各1人だった。総計29人、日本人を含む全患者数が90人だったので32.2%が外国人だったということになる。
 ベトナム人女性43歳、久しぶりに彼女の話している内容が理解不能だった。彼女の話す日本語がわからなかったのではなく、症状の訴え方や考えていることが、えっ、どうしてそういう結論になるの?という風に理解できなかったのだ。いつも思うことは日本では小学校から保健体育という健康に関する授業があり、皆、同じ教育を受けている。ゆえに健康に対する基礎知識が同類項、理解しやすいのだと思う。ベトナム人に限らないが、このあたりが日本の医師が外国人患者を診ていて、戸惑うことの原因ではないかと結論付けるしだいだ。
 イギリス人男性55歳、腹痛で来院、左の下腹部から背部にかけても痛いというので、検尿を行ったが、とくに異常所見はなかった。彼が指さす「痛い」というところを見ると、いわゆる「あったもこっちも」であり、便通の状態も不安定、排便すると痛みが消失するそうだ。こういうことが1年以上続いているとのこと。話していてがんを心配していることに気が付いた。問いかけてみると、その通りと言われた。症状と病状の長さ、飲酒の状況などを鑑み、機能性疾患を疑うと話すと、IBSか?と言われた。その通りと答えると、なんだか納得したような様子。たぶん、本国を含めたどこかほかの医療機関でもIBSと言われたことがあるのだろう。とりあえず、飲酒が多めすぎで、肝機能を含む血液検査を行い、自費でCEAも検査した。CEAが自費になることを日本の診療報酬制度から説明し、納得してもらった。
 フィリピン人女性69歳、以前は高血圧ほかたくさんの病名で診ていた。肺結核になり、近くの国立病院を受診、そちらですべての薬を処方されることになり、縁が切れた・・・と思っていたが、当該病院より肺結核の治療がすべて終了したので戻しますという文書を持って現れた。内視鏡検査を予約していても、特定健診を予約していても、連絡なくすっぽかす。怒り心頭の寸前だったので、複雑な気持ち。
 診療終了一時間前になり、米軍基地関係の女性53歳来院。9月2日に高血圧や糖尿病の薬を60日分して以来の来院だ。今日はそっちの治療ではなく、膝が痛いという。見ると、右の膝がやや腫れて熱感がある。これは整形外科の分野で僕の専門外だから、整形外科の専門医を受診するようにと話したところ・・・すでに受診して膝を穿刺されたが、逆にそれから悪化したので行きたくないと強く話す。こういうのも困りものだ。準緊急として今回だけ、消炎鎮痛剤を処方するが、これでよくならなかった場合、僕の知っている整形外科を紹介するので、受診して欲しいと話し、了解を得た。そして前回の血液検査の結果について言及した。中性脂肪は567、血糖値は300近くでHbA1Cは8.6、空腹時採血の結果だ。もうとっくに内服薬は終了したはずなので聞いてみてびっくり。何も飲んでいなかったと・・・
それから糖尿病と高血圧、脂質異常症を放置するとどうなるのか?について延々と説明し、最終的に治療をきちんと受けることを確約してもらった。医師が怖いのだそうだ。医師と患者は敵ではなく、同じ病気に立ち向かい、あなたが元気に暮らせるようにそのために苦言も呈するのだよと話すと、ようやくうなずいてくれた。
posted by AMDA IMIC at 09:03 | TrackBack(0) | (カテゴリーなし)
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