甲状腺機能亢進症で痩せの原因が判明したフィリピン人男性57歳、チアマゾール内服後の血液検査の結果を聞いて、次の処方のためにやってきたのかと思ったら、それだけではなかった。消えかけているが、全身に丘状疹。どうやら薬剤性ではないと判明してほっとした。甲状腺ホルモンは劇的に改善しているので、チアマゾールの量を初回の半分として処方した。
フィリピン人女性56歳、いつもの高血圧の診療を行って処方を行っていたら・・・ドク、咳があってね・・・と話が始まった。ぎょっとして熱は?と訊ねると、熱はないよと答える。でもね、一週間前は熱があってコロナだったのと続ける。コロナが陽性だったの?と訊ねると、「そう」と一言。たしか、介護施設で働いていたなと思い出した。仕事は熱が下がった時点で職場と話し合って出ていたそうで・・・驚いた。
フィリピン人男性68歳、高血圧の診察の最後に、前回の血液検査の結果を話した。s-GPTが軽度の上昇している。HAが陽性なので、何年経過しても、ときどきはs-GPTが上昇することもあると説明した。
ベトナム人男性34歳、二週間前に受けた呼気テストの結果を知りたくてやってきた。日本語はごく簡単な言葉しかわからず、電話で当クリニックのベトナム人スタッフに通訳してもらった。ラインのスピーカー機能はあらためて便利だと思った。陰性の意義や今後のことについて説明した。
午後になり、ベトナム人女性19歳、ベトナム人の通訳が同行して来院。夜に動悸、めまいがあり、手足がしびれるという。そのしびれは30分ぐらいで消失するとのこと。かなりの訳アリらしく、同行してきた女性がストレスのせいでしょうか?と訊ねる。事情を尋ねようとしたが、患者のために通訳としてこのベトナム人女性を依頼した組織から、事情を話してはいけないと強く言われているとのことで、一切、聞けなかった。この点については一言言いたい。今後、どこで何をするのかも、どういう状況にあるのかも、なんにも情報がない中で何を僕にしろというのだろうか? 医師も患者のプライバシィ―を守る義務がある。診てほしいと言いながら、信用していないような組織の対応が不快だった。ただ、通訳の言葉の端端から、パスポートがないこと、再発行をしてもらったらすぐにでも帰国することがわかった。警察や入管関係に依頼されて外国人患者を診たことは何回もあるが、それとはあらゆる点で異なるので、これだけでおよその事情が推察できた。疾患としては自律神経失調症とそれに伴う過換気症候群と診断した。
フィリピン人女性46歳、風邪症状で来院。新型コロナ簡易抗原検査を行おうと外に行き、名前を呼んだら・・・クリニックの中にいた。受付で外で待ってくれるように頼んだと言うのだが・・・結果は陰性。ほっとした。
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